ミーラーンシャーで無人爆撃機による攻撃:ターリバーン指導者ワリーウッラハマーンを含む7人が死亡
2013年05月30日付 The daily Jang紙

水曜の朝ミーラーンシャーから20kmの距離にあるチャシュマ・プルに近いカットーヘールの1軒の民家にミサイル2発が打ち込まれ、民家は完全に崩壊しそれ以外にも一部被害がおよんだ。がれきからは7人の遺体を収容した。
ターリバーンのスポークスマンは、ワリーウッラハマーン司令官の死亡確認、否定を拒否。アメリカは同司令官に対し500万ドルの懸賞金をかけていた。ワシントンはコメントを拒否し、パキスタンは攻撃に対し強い非難。

ミーラーンシャー(AFP、ロイター、ジャング・ニュース)パキスタンにおける総選挙実施およびオバマ米大統領の無人爆撃機による攻撃に関する新しい政策の発表後、初めての部族地域における無人爆撃機による攻撃で、非合法組織であるパキスタン・ターリバーン運動の副代表であるワリーウッラハマーンを含む7人の過激派が死亡し、4人が負傷した。ロイター通信の現地スタッフおよび治安維持部隊によると、攻撃で破壊された民家のがれきから7人の遺体が収容され、4人が負傷した。一方、ターリバーン筋も、ワリーウッラハマーン司令官の死亡を確認した。しかしターリバーンのスポークスマンであるエヘサーヌッラー・エヘサーン氏はワリーウッラハマーン司令官のし棒に関し確認も否定もせずに、AFPに対し、そのような情報は得ていない、と語った。また、米国の首都ワシントンからも現在まで何のコメントも出されていない。ワリーウッラハマーンは、バイトゥッラー・マハスードの時代には組織のスポークスマンを務めており、現在ではハキームッラー・マハスードに次いで組織のNo.2だと目されている。アメリカは彼に対し500万ドルの懸賞金をかけた。他方、パキスタン政府はアメリカの偵察機による今回の攻撃を強く非難し、人権や国際法に違反していると結論づけた。外務省が出した声明によると、パキスタン政府は5月29日に北ワジーリスターンで起きたアメリカの無人爆撃機による攻撃を強く憂慮している。海外の通信社によると、北ワジーリスターンの公的筋は水曜の朝、北ワジーリスターンの中心地ミーラーンシャーから20kmの距離にあるチャシュマ・プルに近いカットーヘールで、アメリカの無人偵察機が1軒の民家を標的にした。軍事筋によるとこの攻撃でワリーウッラハマーンの他にファハレ・アーラム、ナスィールッディーンおよびナスルッラーという名の過激派が死亡し、シャハーブッディーン、サイヤドゥッラハマーンが負傷した。公式筋によると、アメリカの無人爆撃機によりミサイル2発が民家に向け発射され、その結果、民家は完全に破壊された。同筋によると標的になった民家は、人口が集中している場所にあり、近くにあった民家にも一部被害が出た。地元住民によると攻撃があった民家は、長い間過激派が使用しており、外国人も出入りしていたという。また、とある筋によると死者は、地元の過激派であり、地元のターリバーンが遺体を村の外に搬送した。パキスタン外務省は、アメリカによる無人爆撃機による攻撃を強く非難し、人権侵害であり、国際法違反であるとした。外務省が出した声明によると、パキスタン政府は、5月29日に北ワジーリスターンで起きたアメリカの無人爆撃機による攻撃を強く憂慮している。

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(翻訳者:萬宮 健策)
(記事ID:122)