クエッタにおいて爆破、銃撃。県行政官、女学生14人を含め30人が死亡
2013年06月16日付 The daily Jang紙

 女子大学のバスで遠隔操作式爆弾が爆発。ボーラーン総合病院では自爆テロ

 女学生は帰宅のためバスに乗り込む最中であった。爆破によりバスは大破。病院で応急処置の最中、救急病棟でもう1つの爆破。警備員4人と看護婦4人も死亡
 副行政官を含め30人が負傷、軍の作戦で4人のテロリストが死亡、1人が逮捕。作戦の後病院は非常事態解除、国外からやってきて攻撃をした訳ではない。不満を抱えた若者たちは対話に道を開くように。情報相

 クエッタ(ジャング特派員/通信各社)バローチスターン州の州都クエッタは土曜、テロリストたちの天下となった。州都は2度の爆破で震撼。爆破で、アブドゥル・マンスール・カーカル・クエッタ県行政官、14人の生徒、4人の警備員と4人の看護婦を含め少なくとも30人が死亡、また県副行政官を含め30人以上が負傷した。死亡者は更に増える見通しとの懸念が取り沙汰されている。チョウドリー・ニサール内務相によると総合病院では治安部隊が作戦を完了し、安全を確認した。作戦では国境部隊の4人の兵士が死亡する一方、4人の襲撃者を殺害し、1人を逮捕した。パルヴェーズ・ラシード情報相は「目下、事件への国外勢力の関与は確認できない。不満を抱えた若者たちは対話の道を選択するように」と述べた。非合法過激派組織、ラシュカレ・ジャングヴィーはバスの爆破と病院襲撃の犯行を認めた。土曜日、警察によると、最初の爆破はブルーリー・ロードにあるサルダール・バハードゥル・ハーン女子大学の女子学生用バスで起こった。その結果バスに乗っていた4人の女学生が即死する一方、30人以上が負傷した。遺体と負傷した女性たちはボーラーン総合病院に搬送された。そこでさらに10人の女子学生が重傷のため息を引き取った。負傷した女子学生の応急処置が施されていた丁度その時、時を同じくして救急病棟でもう一つの爆破が起きた。爆破の後、激しい銃撃が行なわれ、病院は大混乱に陥った。バスで起こった爆破は遠隔操作により、またボーラーン総合病院では自爆との情報である。爆破によってバスは引火し完全に大破した。ジャーン・ムハンマド・バリーディー・バローチスターン州知事スポークスマンによれば、2度目の爆破が起こった時、クエッタの県行政官と県副行政官はともに病院に居合わせていたという。治安関係者によるとテロリストたちは病院の屋根と緊急病棟に潜んでいたという。彼らはそこにいた医療スタッフを人質に取る一方、断続的に銃撃を続けた。アブドゥル・マンスール・ハーン・カーカル・クエッタ県副行政官はテロリストの銃撃によって死亡した。彼は頭部と胸部に銃弾を受けたという。アブドゥル・マーリク・バローチ・バローチスターン州首相は新たに起こったテロ事件を痛烈に批判しながら、その報告を求めた。アースィフ・アリー・ザルダーリー大統領、ミヤーン・ナワーズ・シャリーフ首相、イムラーン・ハーン・パキスタン正義運動議長、サイヤド・ムナッワル・フサイン・ジャマーアテ・イスラーミー(=イスラーム党)代表を含め他の政治的、社会的指導者たちは爆破を非難しながら、亡くなった人々に対し哀悼の意を表明した。警察によると最初の爆発はサルダール・バハードゥル・ハーン女子大学のバスで発生した。そしてこの爆破で負傷した生徒たちがボーラーン総合病院に搬送されたところ、緊急病棟で2つ目の爆破が起き、これに数時間に及ぶ銃撃が続いた。当局によると7~8人の武装した犯人が病院のスタッフと患者たちを人質にとり、銃撃を行なっていたという。チョウドリー・ニサール・アリー・ハーン内務相は会見で「ボーラーン総合病院に押し入った武装したテロリストたちに対する作戦は完了した。作戦では国境部隊の4人の兵士が死亡した」と述べ、「治安部隊は4人の襲撃者を殺害し、一人を逮捕した。他方、病院から人質にとられた35人は安全な場所に避難させた」と述べた。クエッタの副総監(作戦担当)は「このテロ事件では県行政官の護衛も殺害された」と述べ、またリヤーズ・ローイース・パキスタン看護組合の組合長によると銃撃で4人の看護婦も殺害されたという。

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(翻訳者:高橋直暉)
(記事ID:169)