ペシャーワルで金曜日のフトゥバ(公式説教)の最中にモスクで自爆テロ、銃撃。礼拝者15名が死亡、30名が負傷。
2013年06月22日付 The daily Jang紙

グルシャン・コロニーのアルフサイニー神学校に隣接するモスクの裏門で3名のテロリストが守衛に向けて発砲。自爆テロリスト1名が中に押し入りミンバル(説教壇)の許に走り自爆敢行。犠牲者の遺体が粉々になって四散。テロリスト2名は逃走。
 犯行時200名の礼拝者が中にいた。負傷者はレディー・レディング病院に搬送。爆破では7乃至8kgの爆薬が使用されたと警察。自爆テロリストは黒ずくめであったと目撃者。大統領、首相他政治指導者たちは哀悼の意を表明。

 ペシャーワル(通信各社、モニター室)ペシャーワルのグルシャン・コロニーで金曜日のフトゥバ(公式説教)の最中にモスクで銃撃と自爆テロにより礼拝者15名が死亡、30名が重傷を負った。アルフサイニー神学校に隣接するモスクの裏門で守衛目掛けて自爆テロ犯1名とその連れの2名が発砲し、守衛1名が死亡、もう1名が負傷した。連れの2名がモスクの中に押し入って銃撃を続けた一方、自爆テロ犯は発砲しながらミンバル近くの礼拝者たちの前方数列の中に走り込むと、自爆用ジャケットのボタンを押し自爆した。15名が即死。死亡者たちの遺体は粉々になってモスクの中に飛び散り、床は血で赤く染まった。この爆破寸前に連れの2名は逃走。モスクの中には200名以上の礼拝者がいた。負傷者はレディー・レディング病院他に搬送された。目撃者によると自爆テロ犯は年齢20乃至22歳ほどで黒ずくめの出で立ちであったという。事件発生の後、警察や政府当局者が現場に駈け付け、市内では警戒体制が強化された。シャフィーウッラー・ハーン警視(ペシャーワル警察署長)によると、金曜日、ペシャーワルのGTロード沿いにあるグルシャン・コロニーのアーリフ・フサイン・アルフサイニー神学校のジャーミア・モスク(金曜モスク)に昼の1時半、金曜礼拝の最中武装した自爆テロ犯が2名の同じく武装した仲間を伴いジャーミア・モスクに現れた。彼らはモスクの入口の外で警察官と守衛に向かって無差別に発砲し、これにより警察官1名が死亡、守衛1名が負傷した。武装テロ犯たちはモスクの中にも入り、銃撃を行った。警察は自爆テロ犯の拳銃を押収した。また自爆テロ犯の頭部や脚部、身体の他の部位をも押収し、DNA鑑定のため試験場に送った。警察によると、爆破には7乃至8kgの爆薬が使用されたという。フサイニヤ・モスク(=上記ジャーミア・モスク)の建物は完全に破壊された。モスクのハティーブ(訳注:モスク専属の説教者)によると、爆破はフトゥバの開始に先行し、犯人はまず、モスクの守衛に発砲し、その後に自ら自爆して果てたという。彼が言うには、「不十分な警備体制のためにテロリストのモスクへの侵入を許した」ということである。自爆テロ犯の背後にいたある目撃者によると、テロリストは門に立っていた守衛に発砲し殺害した後にモスクの中に入り自爆を遂げたという。消息筋によると、爆破によって神学校の建物は甚大な被害を蒙ったという。アースィフ・ザルダーリー大統領、ナワーズ・シャリーフ首相は自爆テロによる爆破で罪のない人命が奪われたことに対し哀悼の意を表明するとともに負傷者に応急手当を施すよう指示した。パルヴェーズ・ハタック・ハイバル・パフトゥーンハー州首相、シャハバーズ・シャリーフ・パンジャーブ州首相、イムラーン・ハーン、ファズルッラハマーン、ムナッワル・ハサン、ハーフィズ・サイード、ターヒルル・カードリー、サミーウル・ハック、イスファンディヤール・ワリー、アルターフ・フサイン、チョウドリー・シュジャーアト他政治指導者たちは今回の自爆テロで深い哀悼の意を表明した。ジャーファリーヤ法学施行運動はペシャーワルの自爆テロとカラーチーにおける標的殺人で本日服喪の日を決行することを発表した。

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(翻訳者:高橋直暉)
(記事ID:188)