ペシャーワル、クエッタ、ワズィーリスターンでテロ。54人が死亡。100人以上が負傷
2013年07月01日付 The daily Jang紙

 ハザーラ・タウンではイマーム・バールガーの近くで自爆犯が犯行を止めるのを振り切り自爆。何十棟もの店舗や車両が損傷。3人の子供と9人の女性を含め28人が死亡、負傷者20人の容態は深刻。
ブッドベールでは国境警備隊の車列が火薬満載の車両の標的となる。5人の子供を含め18人が死亡。ワーナーとミール・アリーで道端に仕掛けられた爆弾の爆破により4人の国境警備隊員を含め8人が死亡。

 クエッタ(通信各社/ジャングニュース)─バローチスターン州の首都クエッタのハザーラ・タウンのアリーアーバードでイマーム・バールガー(訳注:シーア派の宗教施設)の近くで自爆テロの結果、子供3人、女性9人を含め少なくとも28人が死亡、65人以上が負傷した。爆破は極めて凄まじいものであった。犯行を止めようとする努力もむなしく自爆犯は人ごみの中で自爆した。付近の建物や店舗は大きく損傷を受けた。死亡者の中には女性2人が含まれる。負傷者の内20人の容態は極めて深刻で、死亡者の数は更に増えるものという見通しも取り沙汰されている。爆破の後この地区は停電し、銃声も聞こえた。負傷者は応急処置のために病院に搬送された。爆破の直後、治安部隊が付近一帯を包囲した一方、更なる爆破が起きる可能性を考慮して報道陣や救助隊員、ボランティアが爆破現場に向かうことは押し止められた。詳細によると、クエッタ郊外のハザーラ・タウンにおいてイマーム・バールガーの近くで自爆テロにより24人(ママ)が死亡、65人以上が負傷した。多くの車両の窓ガラスが割れ、何10棟もの店舗や家屋が被災した。犯人はアブー・ターリブ・イマーム・バールガーの近くで自爆した。爆破の後銃声が聞こえた。ハザーラ民主党は事件に抗議して全州で3日喪に服することを発表した。

 ペシャーワル/ワーナー(通信各社/ジャングニュース)─ハイバル・パフトゥーンハー州のペシャーワル近郊のブッドベール地域で国境警備隊の車列に火薬を大量に積んだ車両により、また、南ワズィーリスターンのワーナーと北ワズィーリスターンのミール・アリーでは、道端に仕掛けられた爆弾の爆破により双方合わせて計25人が死亡、58人が負傷。テロリストたちは殺傷能力を大幅に高めることを狙って火薬を大量に積んだ車両には迫撃砲弾も積み合わせていた。ペシャーワルではテロリストたちが国境警備隊の車列にブッドベールの近郊で火薬を大量に積んだ車両を体当たりさせた。これにより子供5人、女性1人、国境警備隊員を含め18人が死亡し、46人が怪我を負った。爆破では40kgの火薬が使用され、その威力はあまりに凄まじく車両10台が大破、店舗数10棟が損傷した。子供や女性を含む負傷者たちは近くの病院に運ばれた。警察の話によれば、「国境警備隊の車列が狙われたのは町中であり、それ故より多くの一般市民が犠牲となってしまった。日曜ということもあって爆破の時刻町中はかなりの人出で賑わっていた」とのことである。一方、南ワズィーリスターンのワーナーでは道端に仕掛けられた爆弾により4人が死亡した。北ワズィーリスターンでも道端に仕掛けられた爆弾で国境警備隊が標的にされ、国境警備隊員4人が死亡し、12人が怪我を負った。アースィフ・アリー・ザルダーリー大統領とナワーズ・シャリーフ首相は一連の爆破事件を強く非難し、臆病者の犯行であると言い切り、「この一連の犯行によってもテロ撲滅の政府の決意はびくともしない」と述べた。ショウカット・ユースフザイ・ハイバル・パフトゥーンハー州情報相は「テロリストたちの標的は国境警備隊の車両3台であり、爆破の後に国境警備隊は付近一帯を取り囲み、ローラー作戦を開始した」と述べた。警察は疑わしき人物1名を拘束し、取調べのため別の場所に連行した。ブッドベールでの国境警備隊の車列を狙ったこの事件での負傷者の内若干名は重態であり、死者数の増加が懸念される。病院では非常事態が敷かれた。チョウドリー・ニサール・アリー・ハーン内務相はハイバル・パフトゥーンハー州の警視監に対し爆破事件の報告を求めた。日曜ブッドベールで国境警備隊の車列に対する爆弾攻撃の後、地元住民とレスキュー隊は負傷者と遺体をレディー・レディング病院に搬送した。病院筋によると若干名の負傷者たちは重態であり、また死亡者の中には子供5人が含まれているという。負傷者の中には国境警備隊も含まれており、彼らは合同陸軍病院に移送された。警察によるとテロリストたちの標的は国境警備隊の車列であったという。警察と国境警備隊によると爆破の後犯人と国境警備隊の間で銃撃戦もあったという。爆破では車両10台が大破し、付近の数多くの店舗が被害に遭った。消息筋によると国境警備隊の車列はコーハートからペシャーワルに向かうところであった。事件は火薬を大量に積んだ車両によって行われた。国境警備隊は付近一帯を取り囲み、証拠物件を収集した。複数の目撃者によると国境警備隊の車列がブッドベール警察署の近くに達した時激しい爆発が起きたという。爆破の結果、付近にあった店舗は崩落し、車両はすっかり大破した。爆弾処理班の話ではテロリストたちによるこの事件では40kg以上の爆発物が使用され、これが1台の車両に積まれていたということである。テロリストたちは火薬を大量に積んだ車両に殺傷能力を大幅に高める狙いで迫撃砲弾も積み合わせていた。一方、アースィフ・アリー・ザルダーリー大統領とムハンマド・ナワーズ・シャリーフ首相、パルヴェーズ・ハタック、シャハバーズ・シャリーフ、アブドゥルマーリク博士、サイヤド・カーイム・アリー・シャーの各州首相、イムラーン・ハーン・パキスタン正義運動党首、イスファンディヤール・ワリー・アワーミー国民党総裁、モウラーナー・ファズルッラハマーン・イスラーム・ウラマー党総裁、チョウドリー・シュジャーアト・フセイン・ムスリム連盟カーイデ・アーザム派総裁、ビラーワル・ブットー・ザルダーリー・パキスタン人民党議長、ムナッワル・ハサン・ジャマーアテ・イスラーミー代表、エージャーズル・ハック・ムスリム連盟ズィヤーウル・ハック派党首、シャイフ・ラシード・アハマド・大衆ムスリム連盟党首、チョウドリー・ニサール・アリー・ハーン、パルヴェーズ・ラシード上院議員、ハージャ・サアド・ラフィーク、シャーヒド・ハーカーン・アッバースィー、リヤーズ・フセイン・ピールザーダー、サルダール・ムハンマド・ユースフの各連邦大臣、サルダール・アヤーズ・サーディク国民議会(=下院)議長、ジャーヴェード・ムルタザー・アッバースィー同副議長を含めた多くの政界、宗教界の指導者たちがテロを非難した。

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(翻訳者:高橋直暉)
(記事ID:224)