マストゥーングでテロ
2014年01月22日付 The daily Jang紙

参詣者一行の乗るバスへ自爆テロ、25名が死亡

女性や子供を含む41人が負傷、ダリーンガル近郊で火薬を一杯に積んだ車がバスに激突、80kgを超える火薬を使用。バスは粉々に大破し、車両1台とパジェロも大破。
人の肉片が半径500メートルの範囲に散乱し、遺族は泣き叫び、さながらこの世の地獄の様相。現場では治安部隊がローラー作戦を開始、シーア派各組織は3日間の服喪を発表、大統領や首相は非難を発表

マストゥーング(ジャング特配員):―マストゥーングからおよそ15kmの場所でイランからの帰途にあった参詣者一行の乗るバスを狙った自爆テロで、25人が死亡、41人が負傷した。爆破によりバスは粉々に大破した上炎上し、現場はまるでこの世の地獄さながらの様相を呈した。死亡者や負傷者の体の一部やバスの破片が半径500メートルの範囲に散乱。事件後治安部隊が現場を包囲し、負傷者はクエッタの統合陸軍病院に搬送した。大統領や首相を含め政治指導者や政党は軒並みこの事件を非難する一方、シーア派の複数の組織がクエッタで本日商店の一斉休業を行うことを発表した。MQM(統一民族運動党)の連絡コミッティー(最高執行機関)は服喪のシーア派各組織によるストライキの全面的な支持を表明した。
 詳細によれば、イランからの帰途にあった参詣者一行を載せたバス2台が治安部隊と国境警備隊の警護の下、午後6時15分頃、マストゥーングからおよそ15km離れたダリーンガル近郊のコーシュカクの地点に差し掛かったところ、自爆テロの犯人が運転する火薬を満載した車が2台の内の最初のバスに激突し、その結果大きな爆発が起きた。バスは粉々に大破し、破片は半径500メートルの範囲に散乱し、現場はまるでこの世の地獄さながらの様相を呈した。遺体や体の一部が散乱し、負傷者やその縁者の泣き叫ぶ声が止むことなく続いた。爆破に巻き込まれて参詣者一行の護衛にあたった車両1台とパジェロ車も大破した。爆発で女性や子供達を含む22人が亡くなり35人が負傷した。情報が入るとすぐに治安部隊が現場に到着し、あたりを包囲し、一方クエッタからも救援部隊が到着し、遺体と負傷者を統合陸軍病院に搬送し、救援活動は2時間に及んだ。
情報によるとバスには参詣者一行51人、車両には4人、パジェロには6人が乗り込んでいた。2台目のバスに乗った参詣者は治安部隊の警備の下、クエッタに移送された。シーア・ウラマー協議会、アザーダーリー(訳注:フセイン殉教を悼む儀式)護持協議会そしてHDP(ハザーラ民主党)はこの事件を非難し、水曜にクエッタにて商店の一斉休業を敢行する旨を発表した。

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(翻訳者:成田礼佳)
(記事ID:270)