パキスタンにこの世の地獄: ペシャーワルのアーミー・パブリック・スクールをターリバーンのテロリストが襲撃、132人の児童、校長や教師を含む142人が死亡。
2014年12月17日付 The daily Jang紙

テロリストは火曜日、11時2分校内に国境警備隊の制服姿で侵入。警備員3名を標的にするや、銃の乱射および爆弾の爆破を行なった。警察官や国境警備隊、軍が学校を包囲、上空からの監視、テロリスト全員を射殺し、軍事作戦は日没までに完了。
市内の病院では残らず緊急体制が敷かれ、極めて涙を誘う光景、誰の目にも涙があふれ、両親たちは子供との別離とショックから気絶。ペシャーワルを含め全土が悲しみに包まれ、通夜の様相。事件で死亡した児童の大多数は9年生と10年生であった。ターリバーンは犯行を認めた。

ペシャーワル(ジャング特派員/ジャング紙/通信各社):―ペシャーワルのアーミー・パブリック・スクールへのターリバーン運動の残忍極まりない襲撃の結果、女性校長を含め142名が死亡、負傷者は250名を超える。火曜日、歴史的都市であるペシャーワルはこの世の地獄の様相であった。凶暴なテロリストたちが国境警備隊の制服姿で11時2分に校内に侵入、警備員3名を殺害の後、無差別に銃を乱射し、爆弾を爆破した。警察や国境警備隊、軍が学校を包囲し、作戦に着手。死亡した児童の大多数は9年生と10年生であった。テロリストは全員殺害され、パキスタン軍は作戦を日没までに完了し学校に対し非常事態を解除した。市内の病院では残らず緊急体制が敷かれ、病院では涙を誘う光景が拡がり、誰の目にも涙、両親は子供との別離とショックで気を失った。ペシャーワルを含め全土が悲しみに包まれ、通夜の様相となった。非合法組織パキスタン・ターリバーン運動(TTP)は犯行を認めた。詳細によると、ハイバル・パフトゥーンハー州都ペシャワールのワルサック通りに面するアーミー・パブリック・スクールで火曜日、普段通りの授業の最中、また9年生と10年生(=パキスタンの学制では高校に相当)のクラスの生徒がある式典を行っていたまさにその最中に、テロリスト7名が学校の裏手の塀を飛び越えて侵入し、中に押し入るや銃を乱射する一方、教師や児童多数を学校内に人質にした。テロリストの1人は教室に侵入し、児童を自身の周囲に集めて自爆を敢行した。銃撃の知らせを受けるや治安部隊は学校の建物とその周辺を包囲し、対テロリスト作戦を開始した。事件の後、救援チームが現場に到着し、負傷者と死亡者の遺体を複合陸軍病院(CMH)やレイディー・レディング病院に搬送した。対するに病院側では緊急体制が敷かれ全職員に召集が掛けられた。病院では涙を誘う光景が見られ、病院側では輸血用血液の不足のために献血を呼び掛けたところ若者の長蛇の列ができ、数時間で数百本の血液が集まった。対テロリスト作戦の間治安部隊は学校を含め周辺地域を包囲した上作戦に着手、地域上空からの監視も同時並行の上、数時間の長きに亘る作戦の末、パキスタン軍は学校の建物を制圧した。TTPの報道官、ムハンマド・フラーサーニーは発信地点を明かさぬままメディアに向けて発した声明の中でこう述べた。すなわち、TTPのよく訓練された、最新式の兵器で武装した6名の自爆テロ戦闘員が学校の襲撃を行なった、と。TTPの報道官はこの襲撃はアズブの一撃作戦やハイバル・ワン作戦への報復であるとした。

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(翻訳者:鳩田義孝)
(記事ID:402)