ハイルプールで恐ろしい事故 バスがトラックに衝突、24人の女性と子供を含む58人が死亡
2014年11月12日付 The daily Jang紙
事故は午前5時にテーリー・バイパスで発生、濃霧が垂れ込め、道路の傷みのためバスは反対車線に入る。この世の地獄さながら。誰の目にも涙。22人が負傷。
7人の負傷者の容態は予断を許さず、バスの車体を切断して遺体と負傷者を救出。警察や治安部隊、村人たちが救援活動に参加、42人の遺体がスワートに、16人の遺体がカラーチーに送られた。
ハイルプール発(リポート:グラーム・アッバース・ババンブロー):―ハイルプル近郊で火曜日の早朝5時、テーリー・バイパスでバスとトラックの凄まじい衝突のため57人が死亡、20人が負傷した。死者の内訳は男性33人、女性18人、子供6人である。事故現場では極めて痛ましい光景が広がり、この世の地獄さながらであった。誰の目にも涙が浮かんでいた。22人の負傷者のうち7人の容態は予断を許さないと伝えられており、バスの車体を切断して遺体と負傷者が外に運び出された。バスはスワートからカラーチーへ向かっており、一方トラックはカラーチーからパンジャーブへ向かう途中であった。事故当時、道路には濃霧が垂れ込めていた。トラックには石炭が積まれており、それらが道路に散乱した。事故現場の道路は傷みが極めて激しく、道の片側では建設工事が行われていた。そのためバスは対向車線に入り、前方から向かって来たトラックと衝突した。村人たちが救援活動に加わった。42人の遺体がスワートへ、16人の遺体がカラーチーへ送られた。詳細によれば、ハイバル・パフトゥーンハー州のスワートからカラーチーに向かう旅客用バスが、火曜日の早朝5時にテーリー・バイパス上ハイルプール近郊に差しかかったところ、前方から猛スピードで走って来たトラックに衝突した。2台の車両の衝突が起こった瞬間、激しい爆発音が起こり、その音ははるか遠くまで聞こえた。この恐ろしい事故で57人が死亡し20人が負傷した。死亡者には男性33人、女性18人、子供6人が含まれている。男性のうち12人は年齢が15~17歳であった。死亡した子供の年齢は1~3歳、18人の死亡した女性の中には若い女性も、年配の女性も含まれていた。死亡者には、ムハンマド・ヤースィーン、ヌール・ムハンマド、マンスール・アフマド、マンスール・イラーヒー、ハイダル・ハーン・ズルフィー、ムハンマドザーダー、スルターン・ザッリーン、ムハンマド・アンワル、ヌール・アフマド、ズルフィー・ハーン、バフト・フセイン、ムハンマド・イクバール、グラーム・ムスタファー、ムハンマド・イブラーヒーム、ディル・ムハンマド、ムフティヤール・アフマド、アフマドザーダー、ニザーウッディーン、スィーラージュッディーン、ムハンマド・スレイマーン、ジャーン・バハードゥル・ハーン、ムハンマド・イスハーク、トータ・ハーン、ムハンマド・サミー、(以下女性、敬称省略)アミーナ、ヌスラット・ベーガム、グル・シーリーン、ラービア、サービラー、バハートゥール、サービラー・ハートゥーン、サッダース、ハミーダ・ベーガム、ハミーラー、シャーズィア、サノーバル、ブシュラーが含まれる。死亡者全員の出身は本来スワートであると伝えられている。事故当時道路には濃霧が垂れ込めており、道路は傷みが激しく、路面の傷みと建設作業のために、バスは対向車線に入り、カラーチーからパンジャーブに向かっていたトラックと衝突し、その結果大惨事となった。バスとトラックの衝突で激しい爆発音が起こった。事故のニュースを聞きつけて、付近の住民が事故現場に駆けつけて来た。ハイルプール県警察本部長、ナースィル・アーフターブは多数の警察官を引き連れ事故現場に到着した。治安部隊の隊員や高速道路交通警察も事故現場に到着し救援活動を始めた。事故のためバスとトラックの車体は互いに相手の車体にのめり込んでおり、クレーンを使ってトラックとバスは引き離された。バスの車体を切断して55人の遺体を取り出し、ハイルプールの市民病院に搬送され、24人の負傷者も病院に運ばれたが、そのうち2人病院で息を引き取り、こうして死者の数は57人となった。22人の負傷者のうち7人の容態は予断を許さないと伝えられている。遺体と負傷者が病院に到着すると、病院では緊急体制が敷かれた。病院の院長、グラーム・ジャーファル・スームローは緊急に医師と職員全員に病院への召集を掛けた。院長は事故に関し記者団にこう述べた。「病院には57人の遺体と22人の負傷者が運び込まれている。ハイルプール市民病院はカラーチーのそれに次いでスィンド州第2の大きな病院であり、ここでは治療のためのあらゆる設備が整っている。」と。ところで、市民病院では病院の職員に加えて、ボーイ・スカウトやMQMの運動員、アルヒドマト基金やその他の組織が救援活動に参加した。市内の多数の若者たちは負傷者のために献血を行なった。MQMのハイルプール・ゾーンのゾーン責任者のファテー・アリー・リンドやハイルプールのボーイ・スカウトの責任者のサイヤド・アービド・アリー・シャーは運動員やボランティアと共に朝から晩まで救援活動に勤しんだ。
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(翻訳者:鳩田義孝)
(記事ID:410)