マシャールの殺害は本格的に計画を練った上で行われた──合同捜査チームの報告
2017年06月05日付 The daily Jang紙

預言者侮辱の証拠は得られなかった、大学には無能な縁故で採用された人々が勤務

ペシャーワル(事件記者):-アブドゥル・ワリー・ハーン大学における、預言者に対する侮辱の疑いでの学生の殺害事件の捜査を担当している合同捜査チームの報告の中で次のように述べられている。すなわち、マシャールの殺害は計画に基づいて行われたものであった、と。また、特定の政治グループはマシャールの活動によって危機に立たされていた、と。また、マシャールは大学の不規律を公然と批判していた、と。メンバー13人から成る合同捜査チームは報告書の執筆を終えたが、その中では直接的にも間接的にも関与した関係者の供述が録取されており、事件の捜査は終了している。報告書ではセンセーショナルな新事実の数々が明るみに出されている。報告書でははっきりとこう述べられている。すなわち、マシャールは宗教を侮辱したという疑いで殺害されたが、フェイスブックの件ではまだ報告が未完了とはいえ、これに関する明確な証拠は一切得られなかった、と。報告書によるとマシャール・ハーン殺害の計画は事件の約一ヶ月前に練られており、彼の預言者侮辱に関するプロパガンダが始められていたが、彼にとって不利となるような預言者に関する証拠は一切なかったという。合同捜査チームによれば特定のグループが預言者侮辱に名を借りて人々を扇動したという。暴行の後最後にマシャールと話を交わしたのは寮の管理者であったという。マシャールは「私はムスリムです。」と訴え、信仰告白の言葉を唱え、「病院へ連れて行ってほしい」と懇願し続けたという。合同捜査チームの捜査では次のことも明らかとなっている。教務課長に始まり警備の責任者に至るまで大学には無能な縁故で採用された人々が雇用されており、政治的な口利きで採用された、あるいは無能な人々の雇用のおかげで大学の運営は混乱を来していたとのことである。報告では更に、大学では麻薬や武器の使用、女学生へのハラスメントはありふれており、大学職員の大半は準犯罪者的な経歴の持ち主であることも述べられている。報告では警察の働きぶりについてもこう暴露されている。事件の間の警察の性格についても数々の疑問が浮かび上がるし、時宜に適った警察の動きはなかった、と。報告では懈怠を働いた管理職や職員を名指しした上措置が取られるように勧告されている。ただこれまでにこの事件に手を染めた被疑者57人のうち、54人は逮捕されており、そのうちの12人は大学職員である。

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(翻訳者:舟橋沙帆)
(記事ID:660)