今すぐ大学入試の準備を始めよう
2018年06月10日付 Prothom Alo紙
(写真キャプション)夢を追う学生たちを待ち受ける大学入試という名の戦争
2016年に行われたダカ大学の入学試験で、D類入学志望者中一番の成績をおさめたモハンマド・ソイヨド・ビン・アブドゥッラさんは今、法学部で学んでいる。HSC(後期中等教育修了試験)が終わった後では、大学入試に備えて何をしたらいいのだろうか?アブドゥッラさんからのアドバイスをシリーズで伝える。今日はその1回目。
約2カ月にわたって続いたHSC試験はやっと終わったところだ。しかし休んでいる暇などない。夢を追う学生たちを、大学入学試験という戦争が待ち受けているからだ。この戦争に勝利するためには新たに戦略を練る必要がある。夢の学校に入るためには、今すぐ全力で取り組まなければならない。ひたむきさと厳しい努力こそが、望んでいる成功をもたらしてくれるのである。
入試という戦いを勝ち抜くためにまず必要なのは、良い計画を立てることだ。計画が適切なものでなければ、どんなに準備をしても、失望で終わる結果になる。受験生であればいくつか目標を設定することが必要だ。
・まず、受験しようと思っている学校のリストを作る
・各大学は入試に関して独自のルールがある。だからそれぞれの大学に対応した準備を進めなければならない
・どこに入りたいのかを決めるにあたっては、まず自分の気持ちを優先して考えること。本人の意思より、両親や親類縁者の希望を優先するケースが多くみられる。自分の心を偽って準備を進めても良い結果になるとは限らない
・理科系を目指す受験生は往々にして2つの選択肢に悩まされる。家族の誰かからは将来医者になってほしいと言われ、他の人からはエンジニアを目指せと言われる。そんな人たちは理科系の科目を勉強することになるのだが、複数の学部の受験準備をする人も多い。ただその場合、どちらも良い結果にならない恐れがある。
・塾に通うべきなのだろうか―受験生にとっては大きな問題だ。その答えはイエスでもあるしノーでもある。それは基本的には受験生の学習状況にかかっている。大学入試の準備は、普通の勉強とは異なる。受験生が入試を目指して塾に通ったり、家庭教師についたりすることはよくあるが、塾に行かなくとも良い大学に合格した例もまた多い。いずれにせよ何よりも大事なのは、受験に成功するために優れたガイドラインに従うことだ。そうでなければ準備段階から大きく躓くことになる。
・人真似は絶対に避けなければならない。友だちが皆通っているという理由で、他人に流されるような形で塾や家庭教師を選ぶことは決してすべきではない。
・自分の能力を見極めて目標を設定すべきである。その目標に従って計画を立てて進めていけば成功への道が開けてくる。
・入試準備のために地方からダカにやってきて塾で学んでいる受験生は多いが、そういう人たちが気を付けるべきことがある。環境と安全面を見極めたうえで寮にはいる、ということだ。またそこで健康的な食事と清潔な飲み水が得られるかも重要なポイントだ。そうしないと体を壊して夢が砕かれる場合もある。一緒に暮らす仲間たちと気が合うかどうかも確かめたうえで寮を選ぶべきだ。(続く)
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(翻訳者:森田皆)
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