ダーター廟、警察のバンのすぐそばで自爆テロ、5人の警察職員を含む10人が死亡、25人が負傷
2019年05月09日付 The daily Jang紙
爆破の威力があまりに凄まじく、周囲の建物には揺れが走った
犯人はダーター廟の2番ゲートに詰めていた警察精鋭部隊の職員を標的にした。7キロの爆薬が使用、警察のバンは大破、病院では緊急態勢、多数の負傷者が重体
パンジャーブ州首相は治安体制について緊急の会合を招集、バッカル、サルゴーダ、シェイフプラ訪問を取り止め、爆破は自爆であった可能性、要注意箇所については警備を厳重にしています──法務相
ラホール(ジャング代表/通信各社):-パンジャーブ州の州都ラホールのダーター廟*の外で、警察のバンのすぐそばで起こった自爆テロで、5人の警察職員を含む10人が死亡、25人が負傷した。負傷者の内5人は重体である。爆破の威力があまりにも凄まじく、周囲の建物には揺れが走った。犯人はダーター廟の2番ゲートに詰めていた警察精鋭部隊の職員を標的にした。爆破により精鋭部隊の車両は完全に大破した。警察によると、爆破には7kg近くの爆薬が使用されたという。事件の後、各病院には緊急事態が敷かれた。ウスマーン・ブズダール・パンジャーブ州首相は治安体制について緊急の会合を招集した。一方、パンジャーブ州法務相は「要注意箇所については警備を厳重にしています。」と述べた。また、イムラーン・ハーン首相は、州政府に対して報告を求めた。アーリフ・アルヴィー大統領、シャー・マフムード・クレーシー、シャハバーズ・シャリーフ、ビラーワル・ブットー・ザルダーリー、ハムザ・シャハバーズ、マリヤム・ナワーズ、ファズルッラフマーン、スィラージュルハック、チョードリー兄弟やその他の指導者たちは、犯行を激しく非難しつつ、尊い人命の損失に深い哀悼の意を表した。アメリカ大使館は、このような卑劣な犯行はラマザーン月の平和のメッセージに矛盾するものであるとの声明を発表し、被害者とその遺族に心からの弔意を表した。詳細によると、パンジャーブ州の州都ラホールのダーター廟の外で、警察のバンのすぐそばで起こった自爆テロで、5人の警察職員を含む10人が死亡、25人が負傷した。負傷者の内5人は重体である。爆破により警察精鋭部隊の車両は大破した。警察によると、爆破には7kg近くの爆薬が使用されたという。自爆犯の年齢は14~16歳と言われている。警察によると、攻撃目標は100パーセント警察であり、犯人はまっすぐ精鋭部隊の車両を狙ったという。また、亡くなった犠牲者の身元の特定は終わっているという。救命部隊筋によると、爆破は自爆であったということである。また、犯人の身体部位は法医学的検査に送られたともいう。メイヨー病院院長は、負傷者のうち若干名は重体であり、緊急事態を敷き、同時に医師全員の休暇を取り消しにしたと述べた。爆破を受けて、警察と治安部隊の職員が多数現場に駆け付け、即座に主要道路を封鎖し、当該地域を包囲した。爆破により、ダーター廟の警備にあたっていた精鋭部隊の車両は完全に大破した。爆破の時、警察のバンには6人の警官職員が乗り組んでいた。標的となった精鋭部隊の車両番号は56であった。スヘイル、シャーヒド、グルザール、サリーム、サッダーム、エフサーンが同車両に乗り、任務にあたっていた。警察によると、現場にはセーフ・シティの6台のカメラが備え付けられており、その映像を取得しようとしているところであり、それによりテロリストの特定が可能となるということである。爆破は、朝の時間に起こったが、そこには多数の人々がいたということである。内務局は自爆攻撃の後、すべての公的建物や宗教関連施設の警備を厳重にするよう命令した。ダーター廟前では自爆テロの後、メトロ・バス・サービスの運行が一時的に見合わせとなり、同バスの運行はMAOカレッジまでに制限された。情報機関の話では、ダーター廟での自爆攻撃で使用された爆薬は8~10㎏であるという一方、パンジャーブ州警察副長官によると、7㎏の爆薬が使用されたという。自爆用ジャケットには火薬の他ボールベアリング、釘が仕込まれていたという。警察は自爆攻撃犯人の手やその他身体部位を押収しており、鑑識の調べに回すところであるという。内務相エージャーズ・シャー元准将は、初期の報告による限りラホールの爆破事件は自爆であり、今後手掛かりが入るにつれ、捜査は進展するだろうと述べた。エージャーズ・シャー内務相は、報道陣との対話の中で、爆破事件は自爆であり、警備方針には見直しが必要であり、今後手掛かりが入るにつれ、捜査は進展するであろうと述べた。話変わって、ダーター廟爆破事件の後、ラマザーン・バザールの警備は厳重にされた。他方、首相はダーター廟爆破事件を非難しつつ、報告を求めた。イムラーン・ハーン首相は尊い人命の損失に対し深い追悼の意を表明し、遺族に心底同情の意を表明するとともに、負傷者たちの回復を祈った。首相は負傷者たちに最良の医療を提供するようにと指示した。一方、サルダール・ウスマーン・ブズダール・パンジャーブ州首相は、ダーター廟近くでの同事件の現場を訪れた。専門家たちが、州首相に爆破の種類や爆破後の救援活動について述べた。さて、ムラード・アリー・シャー・スィンド州首相、フィルドウス・アーシク・アーワーン博士、パルヴェーズ・ハタック、ピール・ヌールルハック・カードリー、アサド・カイサル国民議会議長、カースィム・ハーン・スーリー同副議長、リヤーカト・バローチ、アッラーマ・ラージャー・ナースィル・アッバース・ジャアファリーMWM(=マジュリセ・ワヘダトゥル・ムスリミーン)代表、ラヘマーン・マリクの各氏、また、マルカズィー・ウラマー評議会の指導者たち、すなわち、サーヒブザーダ・モウラーナー・ザーヒド・マフムード・カースミー同評議会議長、モウラーナー・ウバイドゥッラフマーン・ズィヤー、モウラーナー・ヤール・ムハンマド・アービド、ピールジー・ハーリド・マフムード・カースミー、ハーフィズ・ムハンマド・シャーバーン・スィッディーキー、ハーフィズ・シュアイブッラフマーン、ピール・サナーウッラー・フセイニー、モウラーナー・ムハンマド・シャー・ナワーズ・ファールーキー、モウラーナー・シャッビール・アフマド・ウスマーニー、ムフティー・ヒフズッラフマーン・バヌーリー、モウラーナー・ハーリド・マフムード・サルファラーズィー、ハーフィズ・ムハンマド・タイヤブ・カースミー、アッラーマ・ハフィーズッラフマーン・カシュミーリー、ミヤーン・ムハンマド・タイヤブ弁護士、以上の同評議会の面々、パキスタン・ウラマー評議会及びムッタヒダ・ウラマー委員会の議長ハーフィズ・ターヒル・マフムード・アシュラフィー、モウラーナー・アブドゥルハミード・ワットー、モウラーナー・カーズィー・ムティーウッラー・サイーディー、モウラーナー・アスアドゥッラー・ファールーク、モウラーナー・アスアド・ザカリヤー、モウラーナー・ムハンマド・アシュファーク・パターフィー、モウラーナー・アスアド・ハビーブ・シャー・ジャマーリー、モウラーナー・サイヤドゥッラフマーン・サイード、モウラーナー・シャフィー・カースミー、チョウドリー・シャッビール・ユースフ・グジャル、サーヒブザーダ・シャキール・カースミー、モウラーナー・ノーマーン・ハーシル、モウラーナー・アズィーズ・アクバル・カースミー、モウラーナー・サアドゥッラー・ルディヤーナヴィーその他の各氏が爆破事件を激しく非難した。ところで、国民議会ではダーター廟爆弾テロで亡くなった人々の冥福が祈られた。議長の指示で、モウラーナー・アブドゥルアクバル・チトラーリーが冥福の祈りを先導した。
*訳注:イスラーム神秘主義の著作『カシュフル・マフジューブ』の著者アリー・フジュウィーリー・ダーター・ガンジ・バフシュを祀る廟。パンジャーブ州の民衆イスラームの拠点でもある。
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(翻訳者:岩崎航)
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