カラチにおける爆弾爆破
2022年05月14日付 The daily Jang紙

パキスタンの海に面した商業の一大中心都市、カラチのサダル地区において木曜日の深夜12時20分に起こった爆破で、通り掛かりの25歳のムハンマド・アーミル・サーディク氏が亡くなり、13名が負傷した事件は、一方では建国の父の町(=カラチ)が再度テロリストたちの標的にのぼってきたことを示唆するとともに、他方では全土で警察を含む全ての治安及び情報機関に対してテロリストが犯行に及ぶ現場を特定し未然に犯行を防ぐ能力や実践を一層強化せよという警鐘である。ダーウードポタ・ロードのムルシド・バザールの周辺の過密ビジネス街での爆破はあまりにも凄まじく、爆発音が遥か彼方にまで及んだ一方、周辺のホテルや住宅の窓ガラスが割れた。近くに駐車してあった多数の車に被害が及ぶ一方、その方面を通過中の沿岸警備隊の車両にも被害が及んだ。ただ、車内にいた隊員は無傷であった。シャハバーズ・シャリーフ首相とサイヤド・ムラード・アリー・シャー・スィンド州首相は爆破に対し怒りと遺憾の意を表明した一方、シャルジール・マイマン・スィンド州情報相は、上記の爆破をパキスタンの評判を落とし、治安を乱す試みであると断定した。非合法組織「スィンドゥーデーシュ革命軍」がソーシャルメディアを通じて犯行を認めた。建国の父の町では3週間ぶりに起きた2つ目の大きなテロ事件である。これに先立ち4月26日にはカラチ大学近くで女性自爆テロ犯の犯行によって中国人教師3名を含む4名の犠牲者が出た。木曜日の深夜の爆破ではオートバイが使用され、これに仕掛けられた爆発物にはボールベアリングやナット、ボルトが混ざっていた。街頭に設置する監視カメラの台数や警察官の巡回の加増を含め治安態勢を更に引き締める必要がある。そうすればコロナ後の平常に戻った市民生活を混乱から守ることができるであろう。

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(翻訳者:上野夏海)
(記事ID:1051)