パーラーチナール、学校に侵入し銃を乱射、教師7名死亡、抗議行動、教育機関閉鎖
2023年05月05日付 The daily Jang紙

ペシャーワル、パーラーチナール(特派員+本紙):-ハイバル・パフトゥーンハー州クッラム県のパーラーチナールのパキスタン・アフガニスタン国境に程近い公立学校で正体不明の犯人たちが銃を乱射し、試験業務に当たっていた教師7名を含む8名が惨殺された。事件に対して抗議、教育機関は閉鎖、試験は延期された。銃撃事件での尊い命の損失に対し、大統領及び首相その他が遺憾の意を表明した。警察によると、タリーマンガル公立高校で正体不明の犯人たちが職員室内に銃を発砲し、被弾した教師7名が死亡、それより前に、正体不明の犯人たちによるシャローザン通りを走行中の車両への銃撃で、教員1名が死亡したという。

木曜日、上クッラム郡パーラーチナールにあるタリーマンガル高等学校に武装した犯人たちが押し入り、銃を発砲し、その結果教員7名が死亡した。警察によれば、犠牲は、ミール・フセイン氏、ジャッワード・フセイン氏、ナヴィード・フセイン氏、ジャッワード・アリー氏、ムハンマド・アリー氏、ムハンマド・フセイン氏、アリー・フセイン氏であり、全員トーリー・バンガシュ族の出身であると言われ、タリーマンガル高校で試験業務の最中であった。警察が教員を殺害した容疑者の捜索に着手する一方、殺害された教員の遺体は病院に搬送された。これらの事件発生の後、県内の全ての病院で緊急事態が敷かれると共に、県内の全道路が安全上の懸念により閉鎖された。

クッラム県行政当局によると、クッラム県のパーラーチナールでは、土地を巡る争いで、2部族の8名が死亡した。警察や行政当局、その他の法執行機関が事態を収拾し、犯人たちに対する捜査活動が続いている。土地を巡る争いはパキスタン建国以来続いており、それにより多数の尊い命が失われた。この問題の解決のために、過去2日間ハイバル・パフトゥーンハー州知事とコーハート県警察本部長が相次いで地元の相談役らと会見していた。尊い命の損失を阻止するため、今や時の政府には、できる限り速やかに土地改革を実行し、クッラム県民の願いに応じてこの積年の問題の解決が求められる。一方で、コーハート県教育委員会の主催で4月28日から始まったメトリック*の試験も無期限に延期された。
これより前、パーラーチナールでは走行中の車両が銃撃され、教員1名が死亡した。警察によると、走行中の車内で殺害された教員、ムハンマド・シャリーフ氏も、他の教員の殺害事件が起きたタリーマンガル高校の教員で、職務へ向かう途中であった。
これらの事件の後、県内の全病院で緊急事態が布告され、全一般道路が安全上の懸念により閉鎖された一方、コーハート県教育委員会の主催で4月28日から始まったメトリックの最終試験は無期限に延期された。シャハバーズ・シャリーフ首相はクッラム県での教員銃撃事件を強く非難しつつ、事件の結果起こった人的損失に遺憾の意を表明した。アーリフ・アルヴィー大統領、シャハバーズ・シャリーフ首相、サーディク・サンジャラーニー上院議長、ハージー・グラーム・アリー・ハイバル・パフトゥーンハー州知事、アーザム・ハーン・ハイバル・パフトゥーンハー州暫定政府首相は、銃撃事件を非難し、関連当局に対し事件の報告書を求めた。

*訳注:これはMatriculationの略。パキスタンの学制は日本と異なり、初等課程5年;中学3年;中等課程2年;後期中等課程2年となっており、10年級、すなわち中等課程修了資格のことである。

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(翻訳者:川出航也)
(記事ID:1118)