「カッチャー・エリア」でピンポイント掃討作戦
2023年05月01日付 The daily Jang紙

ラヒームヤール・ハーンとラージャンプールの「カッチャー・エリア」における警察の強盗たちに対する掃討作戦は22日目に突入した。これまでに強盗7名を殺害、多数を逮捕した。警察は強盗に対して怯まず前進を続けるとともに、彼らの秘密のアジトへのピンポイント攻撃作戦を続けている。ムハンマド・ナースィル・スィヤール・ラージャンプール県警本部長の弁によれば、ラージャンプールで警察は「カッチャー・ミヤーンワーリー1」を統制下に置き、強盗たちのアジトを壊滅し、各所に詰所を設置する一方、強盗たちの犯罪幇助犯20名も逮捕したという。インダス河の両岸に建設された堤防、これは本来洪水を防ぐために建設されたものであるが、これらに挟まれた河川敷は「カッチャー・エリア」と呼ばれている。パンジャーブ州のミヤーンワーリー、ラージャンプール、そしてラヒームヤール・ハーンに始まるこの一帯は、スィンド州のタッタにまで及んでいる。多数の犯罪活動に手を染めた危険な「チョートー・ギャング」の故地もラージャンプールやラヒームヤール・ハーンであった。幾つかの情報源によると、このギャングを裏で操るのはインド軍であったという。この一帯は多かれ少なかれ40年間強盗たちの安全なアジトとなっていて、一説にはこれらのプロ犯罪分子は80年代に政治目的のために集められ、使われていたという。かつてカッチャー・エリアには大規模に河間地域特有の森林が繁茂していたが、それらは極めて無慈悲に伐採され、お蔭で洪水は激しさを増すところとなった。毎年洪水の季節が訪れ、道が無くなればカッチャー・エリアの中に分け入ることは至難の業である。そのため、強盗はカッチャー・エリアを自然の要害と考えている。こういった理由で、ここでなされた多数の掃討作戦にも関わらず、この一帯は今でも強盗たちのアジトなのである。そのためには政府には効果的な措置を講じつつ警察詰所の数とパトロールの回数を増やすとともに、この問題の恒久的解決に腰を据える必要があろう。

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(翻訳者:齋藤圭太)
(記事ID:1120)