ターリバーン運動の指導者、ハキームッラー・マフスードを含め、6名が死亡。

2013年11月02日付 The daily Jang 紙
北ワズィーリスターンでアメリカによる無人機攻撃

ミーラーンシャー郡ダンデー・ダルパ・ヘールにミサイル4発が発射。ハキームッラー・マフスードが使用していた家屋と車両粉砕。彼のボディー・ガードのターリク・マフスード、運転手のアブドゥッラー・マフスード、また彼の叔父も死亡。
無人機攻撃時、会談を求めるパキスタン政府の申し出について協議が進行中であった。主だった司令官たちが列席。ターリバーンは指導者の死亡の事実を認めた。本日、ミーラーンシャーにて葬儀が執り行われる見通し。

ミーラーンシャー/ペシャーワル発(通信各社):―北ワズィーリスターンでターリバーンの司令官たちが列席する重要な会議の場を狙ったアメリカの無人機攻撃により非合法組織「パキスタン・ターリバーン運動」の指導者、ハキームッラー・マフスードを含め6名が死亡、多数が負傷した。死亡者の中には、ハキームッラー・マフスードのボディー・ガードのターリク・マフスード、運転手のアブドゥッラー・マフスード、また、彼の叔父が含まれる。攻撃時、会談を求めるパキスタン政府の申し出に関して、25名の重要なターリバーン司令官の列席を得て、ターリバーン運動の重要な会議が進行中であった。ロイターによると、ターリバーンの司令官の1人がハキームッラー・マフスードの死亡を認めたといい、彼の葬儀は本日(土曜日)ミーラーンシャーにて執り行われる予定という。情報によれば、アメリカの無人偵察機がミーラーンシャー郡ダンデー・ダルパ・ヘールにあるハキームッラー・マフスードが使用していた屋敷地と車両に向けて4発のミサイルを発射したという。パキスタンの治安担当職員や情報部職員もアメリカの無人機攻撃で、ハキームッラー・マフスードが死亡したことを認めている。詳細によれば、金曜日、ミーラーンシャー郡ダンデー・ダルパ・ヘールにある家屋と車両に向けて無人偵察機から相次いで4発のミサイルが発射された。車両はハキームッラー・マフスードが使用していたものであった。ダンデー・ダルパ・ヘールには、非合法組織「パキスタン・ターリバーン運動」の本部事務局が置かれており、そこでは、ターリバーンの主だった司令官たちも列席する中、ハキームッラー・マフスードの主宰で会議が進行中であった。無人機攻撃の標的とされた家屋はハキームッラー・マフスードが建設したものであった。ロイターによれば、会議ではパキスタン政府との会談について協議の最中であったという。ハキームッラー・マフスード、彼のボディー・ガードのターリク・マフスード、運転手のアブドゥッラー・マフスードを含め6名が死亡したという。ただ、AFPによれば、消息筋の話として、その中にはハキームッラー・マフスードの叔父も含まれているという。イギリスの通信社と会話を交わす中で、ある司令官は、匿名を条件として「我々は、極めて深い無念さとともに我らが指導者が無人機攻撃で殉教した事実を認める。その葬儀は土曜日ミーラーンシャーにて執り行われる予定である。」と述べた。アメリカの通信社によれば、アメリカの諜報部職員が「アメリカ側は金曜日の朝ハキームッラー・マフスードが無人機攻撃で死亡したとの有力な情報を得ている」と述べたという。その他海外の通信各社によれば、パキスタンの多数の治安担当職員や情報部職員がハキームッラー・マフスードと彼の仲間の死亡を認めているという。ただ、パキスタン政府は、公式にはハキームッラー・マフスードの死亡の事実を認めておらず、また、「パキスタン・ターリバーン運動」も認めていない。ちなみに、彼の首にはアメリカ政府からは500万ドル、パキスタン政府からは5,000万ルピーの懸賞金が掛かっていた。 


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翻訳者:露口哲也
記事ID:253