バングラデシュで相次ぐ誘拐事件

2014年06月01日付 Prothom Alo 紙
(4月30日付)
国中のどこかで毎日のように誘拐や誘拐された後に遺体となって見つかるという事件が起きている。しかし誰が、どうしてこれらを起こしているのかそれらを知ることはできない。
その結果、国民の不安が増大している。
誘拐事件の捜査がされていないとの批判の声もあがっている。時として何らかの圧力を受けて警察が訴えを受け付けることがあっても捜査は名ばかりとなっている。
昨日の火曜日にダッカのダムライから一人の自営業者が誘拐された。ナトルでは、スクーターに乗っていて誘拐された人の遺体が警察によって発見された。シラジゴンジのウッラパラでは、誘拐されていた人が、事件発生から40時間後に意識を失った状態で救出された。他にはノアカリでBNPの幹部が誘拐されてから7時間30分後に、またチッタゴンでは二人が、誘拐されてから6時間後に救出された。
一方、ガジプル県のアブドゥル・バテン警察本部長は、誘拐事件の続発で増大する国民の不安解消を目的として、昨日記者会見を行なった。またアサドゥッジャマン・カン内務担当大臣は、「パニックになる理由はない。犯罪者は必ず逮捕される」と述べた。
人権活動団体の法律仲裁センターのまとめた統計によると、今年の最初の4か月間で、国中で53人が誘拐事件の被害にあっている。ただしこの数字は新聞記事をもとにしたものであるため、新聞で報道されなかった事件は、この数字に含まれていない。


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翻訳者:伊藤巧作
記事ID:286