ムーディーズはパキスタンの外貨建て債券の信用格付けを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げ。~財務相は歓迎~

2014年07月15日付 The daily Jang 紙
ユーロ債、3Gライセンスの競売と外貨準備高の増加のため格付けは「安定的」に引き上げ──世界的格付け機関

イスラーマーバード(ジャング特派員):―世界的格付け機関であるムーディーズは、パーキスターン経済の信用格付けを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げ、格付けは20億ドル相当のユーロ債、3Gライセンスの競売、また外貨準備高の増加の結果、安定的」への引き上げられたと述べた。一方、財務相は、ムーディーズが格付けを「ネガティブ」から「ポジティブ」に引上げたことを国の経済にとって幸先よしと断じ、これを歓迎しつつ、次のように語った。これによりパーキスターンに対する国の内外を問わず投資家は勇気づけられ、パーキスターンに関する過去20年に亘るマイナスの印象が払拭されよう、と。曰く、パーキスターン経済は本来の軌道に戻った、と。2013〜2014年の昨会計年度予算案の目標は残らず達成され、外貨準備高は堅調であり、そして返済における不均衡も解消された。国際格付け機関であるムーディーズは、パーキスターンの信用格付けを引き上げ、パーキスターンの外貨建て債券の格付けを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。一方で、国債の信用格付けもCAA1にすることが承認されている。ムーディーズによるパーキスターンの外貨建て債券の格付け引き上げは、2億ドル相当のユーロ債や3Gライセンスの競売に加え、パーキスターンの外貨準備高の増加と海外への返済における不均衡の解消を見据えてなされたものである。ムーディーズは2012年にパーキスターンの格付けを引き下げたが、その根本理由は、外貨準備高の減少、投資家のパーキスターン離れ、そして海外への返済における不均衡であった。ところが、今や状況は様変わりし、パーキスターンの格付けは「ネガティブ」から「安定的」に引き上げられた。IMFとの3年に亘る6億8000万ドルの上首尾のプログラムの結果、経済指標好転のためにパーキスターンの格付けは上昇した。もう1つ別の格付け機関であるスタンダード&プアーズからもパーキスターンの信用格付けの引き上げが見込まれる。


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翻訳者:佐藤拓海
記事ID:335