憲法第245条施行、軍がイスラーマーバードで配置につく。警戒地区ではパトロールを開始
2014年08月01日付 The daily Jang 紙
連邦首都では行政当局の応援のために軍の兵員350名が警備の任にあたる。レーンジャー部隊の450名と特殊部隊の900名で構成された機動部隊も始動。
安全措置のために軍の出動を要請した。政治的な意図は一切ない──チョウドリー・ニサールのジャング紙とのインタビュー。掃討作戦の万一の報復を回避するために特別な措置を講じられている―─高官
イスラーマーバード(ターヒル・ハリール):―連邦首都では警備の新体制の下憲法の第245条が施行され、軍は行政当局の応援に出動態勢に就いている。チョウドリー・ニサール・アリー・ハーン内務大臣はジャング紙特派員の質問に答えてこう述べた。軍はイスラーマーバード警備の要請に応えるであろう。政府には何らの政治的意図はないし、限定的な警備上の意図に基づいて軍の出動を要請したに過ぎない。イスラーマーバードでは行政当局の応援のために350名の軍の兵員が警備の任務にあたる予定である。現在彼らは出動態勢に置かれており、レーンジャー部隊や精鋭部隊から構成された機動部隊が分かれて見回りを強化している。イスラーマーバードではテロ撲滅のために900名の特殊訓練を受けた特殊部隊で構成された機動部隊が結成されている。レーンジャー部隊の450名はイスラーマーバードで警備の任務を掌握している一方、夜間は軍も警戒区域や立ち入り制限区域でのパトロールを開始しており、内務省高官によれば「アズブの一撃作戦(ワズィーリスターンでの掃討作戦)」を受けて万一の報復を回避するためにイスラーマーバードでは警備上の特別な措置を講じているとのことである。憲法第245条に基づきイスラーマーバードでは行政当局の支援のために軍の出動を要請したことに対し、野党各党は政府を激しく非難している。パキスタン正義運動の党首イムラーン・ハーンは8月14日にイスラーマーバードへの大行進を発表しているが、パキスタン正義運動は政府が大行進を不成功に終わらせるために軍の動員を望んでいる主張する一方で、チョウドリー・ニサール・アリー・ハーン内務大臣は次のようにきっぱりと述べている。パキスタン正義運動の懸念は事実に反するものであり、イスラーマーバードで行政当局の支援のために軍の出動を要請するという決定は「アズブの一撃作戦」の開始決定と同時に決定されたことである、と。ちなみに、「アズブの一撃作戦」後にイスラーマーバードを万一のテロの危険性から救うために政府は全ての利害関係者との協議の上で警備の新体制と措置を承認していた。
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翻訳者:鳩田義孝
記事ID:350