パキスタン正義運動の議会復帰宣言、イエメンへの派兵に反対するつもりだ──イムラーン・ハーン
2015年04月06日付 The daily Jang 紙
メッカとメディナの為には命も惜しまない。イエメンの紛争は陰謀である。紛争当事者は双方ムスリムである。アフガーンでの戦争では損害を蒙らなければならなかった。今回もそうなるであろう。我々は歴史から学ばなければならない。
議会で強い野党になってお見せしよう。パキスタン正義運動の党員の身に何かあれば、ロンドンでアルターフ・フセインを法廷に訴えてやる──記者会見
イスラーマーバード(ジャング特派員):―パキスタン正義運動は議会のボイコットに幕を降ろし、約8か月ぶりに上下両院合同会議出席を宣言した。ところで、パキスタン正義運動の議長イムラーン・ハーンはこう語った。「イエメンの紛争に足を踏み入れることに反対する。我々は、正義を求めて街頭に出たが、司法委員会設立の協定の成立を受けて、議会に復帰する決定をした。議会では強い野党としての役割を果たすつもりだ。議会の上下両院合同会議に出席し、イエメン情勢に対して我が党の立場を示すつもりだ。メッカとメディナの為には命も惜しまない。サウジアラビアとは浅からぬ関係がある。メッカとメディナはムスリムが我が身を犠牲にしてもこれら聖所には指一本触れさせないそうした場所だ。紛争当事者は双方ムスリムである。この紛争は陰謀である。ただし、我々は歴史から教訓を学ばなければならない。他国の戦争に足を踏み入れて損害を蒙ったが、今回も損害あるのみである。議会の上下両院合同会議でイエメンへの派兵に反対するつもりだ。政府もまた自身の立場を明確にすべし。N.A264選挙区の補欠選挙で、パキスタン正義運動の党員の身に何かあれば、ロンドン在住のアルターフ・フセインを法廷に訴えてやる。そのための弁護士団は手配済みである。」と。昨日開かれた同党の幹部会の会合の後、バニーガーラーでの記者会見の席上イムラーン・ハーンは以下のように語った。「我々は辞表を提出したが、これは承認されなかった。故に我々はまだ国会議員なのである。パキスタン正義運動は本日月曜日、議会の上下両院合同会議に出席する。議会の上下両院合同会議で、イエメン情勢について我々の立場を示すつもりだ。 我々は決心した。議会に戻ろう、強い野党になってお見せしようと。政府の立場は明確ではない。メッカとメディナのためにムスリムは残らず戦って死ぬ覚悟である。パキスタンでは病院や教育機関は酷い状況である。アメリカの主導する戦争で既に1千億ドルの損害を蒙っている。アフガーンの聖戦で一員になっても損害を蒙らなければならなかった。更に曰く、我々は、8月14日にラホールから正義を求めて打って出たのであった。我々は不正に対する調査を求めている。このために議会にも辞表を提出したのである。既に司法委員会の設置は決定済みである。それ故国会に戻る決定をした。2013年の選挙では我々に対する信任が奪われた。同選挙ではムスリム連盟ナワーズ派に700万票近くの偽票が投じられた。これを証明するつもりだ。議会でも、司法委員会の前でもそして街頭でも我々の主張をアピールする。誓って2015年は選挙の年になろう。イムラーン・ハーン曰く、N.A246選挙区の補欠選挙参加は我々の民主主義的な権利である。カラーチーで起こったことについてはMQMに対しては思いもよらなかった。カリーマバードの我が党のキャンプをMQMの党員が、計画的に攻撃したのだ。我々はこの行為を強く非難する。MQMは、民主主義的政党に生まれ変わる絶好の機会を逃したのだ。イムラーン・ハーンはMQMの党首アルターフ・フセインに名指しで呼びかけながら、こう述べた。私はカラーチーに行く。町の隅々に至るまで行脚して回るつもりだ。アルターフ・フセインは好きなようにすればいい。民衆は圧制と恐怖の政治に飽き飽きしている。カラーチーではパキスタン正義運動の候補、イムラーン・イスマイールに対して2度の襲撃があった。我が党のメンバーの身に何かあれば、ロンドンのアルターフ・フセインに対して目にものを見せてやる。ロンドンの法廷へ行ってみるがいい。弁護士団が勢ぞろいだ。」と。これに先立ちバニーガーラーではイムラーン・ハーンを議長として幹部会の重要な会合が開かれ、その席で議会の上下両院合同会議に出席することが決定された。またパキスタン正義運動の全議員に対して、議会に向けてイスラーマーバードに集まるよう指示が出されている。
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翻訳者:松岡由希子
記事ID:406