調査委員会が来週設置の見通し、政府とパキスタン正義運動が合意

2015年03月21日付 The daily Jang 紙
選挙の不正の調査に関する協定が締結、パキスタン正義運動の下院国民議会復帰の道が開かれる、4項目の合意が成立、パキスタン正義運動は大幅な柔軟性を見せてくれた―─イスハーク・ダール上院議員
民主主義では話し合いが全ての問題の解決の糸口である。我々は憲法を尊重しつつ政治的解決の道を模索した。民主主義制度を蔑ろにすることは我々の主義主張ではなかった。──シャー・マフムード・クレイシー、共同記者会見の席で

イスラマバード(ジャング特派員):―政府とパキスタン正義運動との間で2013年の総選挙における不正疑惑を巡る調査に関して協定が締結された。両者の間で司法調査委員会の設置に向けて4項目の合意が成立したが、これによりパキスタン正義運動の国民議会復帰への道筋が開かれたことになる。調査委員会は来週設置される見通しである。金曜にパキスタン正義運動の指導者、シャー・マフムード・クレイシー及びジャハーンギール・タリーン両氏との共同記者会見の席でイスハーク・ダール財務相はこう述べた。「司法調査委員会の設置に向けて4項目の合意が成立した。設置においては正義運動が大幅な柔軟性を見せてくれた。政治ジルガ(=穏健派議員で構成された政治的調停団)は調査委員会の設置に大いに尽力をしてくれた。協定のコピーは全政党に配布される予定である。来週にも司法調査委員会の設置に関して大統領令が発布される見通しである。」と。この席でシャー・マフムード・クレイシー・パキスタン正義運動副議長はこう述べた。「総選挙の件では我々と政府には見解の隔たりがあるが、民主主義では話し合いが全ての問題の解決の糸口であり、民主主義制度を蔑ろにすることは我々の主義主張ではなかった。我々は憲法を尊重しつつ政治的解決の道を模索し、司法調査委員会の設置を原則的に決定したのである。何故なら委員会の設置は我々の基本的な条件の1つであったからであり、今や双方が不正にまつわる調査に向けて最後の詰めを終えていたからである。シャー・マフムード・クレイシー氏曰く、調査委員会には複数の最高裁判事が参加する予定で、彼らが双方の言い分を聞いた上で裁定を下すことになろう。調査委員会を土台として将来は透明性のある選挙が実現されるであろう。我々はこうした基楚の上にこそより良い未来の期待をかけるのであり、これは民主主義にとってもプラスとなろう。民主主義に信頼を寄せる全政党はこの委員会の設置を喜ぶべきである。なぜならもし我々が我が国の民主主義の地盤をより強固にすることを望むのであれば、皆が信頼できるこのような独立した選挙管理委員会や制度の立ち上げがその基本的条件であるからだ。パキスタン正義運動副議長曰く、パキスタン正義運動指導部は、調査委員会の設置の後の新たな状況について思いを巡らすことになろうと。この席でジャハーンギール・タリーンは述べた。調査委員会の裁定がどう下ろうと、我々はそれを守ると。彼は4項目の詳細に踏み込みながらこう述べた。調査委員会は調査の上次の点を判定する。すなわち、総選挙が公平に、誠実に、透明に、公正に、そして法に法り実施されたものであったかどうか。また、憲法218条第3項に基づき調査委員会は次の3点も判定する。すなわち、2013年の総選挙が不正に塗れたものであったのかどうか、組織的なやり方でその行方が左右されたものであったかどうか、そして、2013年の総選挙の結果が国民の負託に沿うものであったかどうかである。また調査委員会は調査に際して合同調査団や特殊捜査班の力を借りてもよい、と。通信各社によると、財務相はこう述べた。与党ムスリム連盟ナワーズ派とパキスタン正義運動の間で協定が成立したが、これに則して大統領令に関する協定の文言を大統領に更なる諮問のために送る予定である。過去2週間後にパキスタン正義運動と数度の会見があったが、メディアにはその事実が漏れないように努めた。なぜなら最後の詰めが終るまで、メディアには詳細を流さないと言い放ってあったからである。調査委員会の問題では幾つかの文言限り見解の相違があったが、パキスタン正義運動が抱く全ての疑念は払拭されている、と。


原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:鳩田義孝
記事ID:443