パキスタン国内に多彩な国々の600万の難民。既登録は僅かに300万人

2016年06月21日付 The daily Jang 紙
アフガン人を筆頭にバングラデシュ人、ビルマ人、イラン人、そしてタジク人も滞在。本日難民の日に因み調査レポート

イスラマバード(アブドゥッロウーフ・チョウドリー):-パキスタン国内で国籍が異なる600万人の難民が暮らしている。その内最大なのはアフガン難民、これにバングラデシュ人、ビルマ人、イラン人、そしてタジク人が続く。その内僅か300万人が既登録で、残りは不法滞在のままパキスタン人に成り済ましている始末である。
本日は難民の日。これに因みある非政府組織から調査レポートが発表された。レポートではこのように言う。1979年のアフガニスタンへのソビエト侵攻の後、パキスタンに400万人が難民として押し寄せ、多数がイランにも押し寄せ、これに際し国連や他の人権団体、西側およびイスラーム諸国が難民の支援に乗り出し、彼らはペシャワールにほど近い部族地域内やバローチスターン州の各地の難民キャンプに収容された、と。ところが、時の元首であり戒厳令司令長官でもあったズィヤーウル=ハックはこれらアフガン難民に難民キャンプを出て、国内隈なく何処とでも自由に往来する許可を与え、この結果パキスタンでアフガン難民がいないような地域はなくなってしまった、と。
調査レポートでは次のような事実も明らかにされた。すなわち、現在パキスタンでは既登録のアフガン難民の総数は僅かに150万人であり、300万から350万のアフガン難民が不法に滞在しており、カラチに限定しても300万を超える外国人が居住しており、そのうち最多はバングラデシュ人であり、ビハール人、インド人、ビルマ人、そしてイラン人がこれに続く、と。なぜならこの一帯のどの国にいくら社会的大変動が起こっても、パキスタンは様々なルートで入国が容易であり、彼らの働き口や住む場所、他の様々な便宜も容易に入手可能であるからである、と。
調査報告ではこうも言われている。難民のうち定住者となった者はハイバル・パフトゥーンハー州やバローチスターン州そしてスィンド州の都市カラチに最も多く居住している。国連からは僅かに150万人分の難民の支援があるのみであり、それも時々滞る。パキスタンにはアフガン難民や外国人の国外退去に向けて過去に大規模に画策し得たほどの力はない。そのためパキスタンは経済的にとても大きな損失を被り、パキスタンでは雇用の機会も低下した、と。


同じジャンルの記事を見る


翻訳者:平山直実
記事ID:592