実効支配ラインは状況が速やかに改善に向かうであろう──バージュワー
2016年11月30日付 The daily Jang 紙
両肩には重い責任、失望させるようなことはよしましょう。メディアを置いてきぼりにはしません──就任後新参謀総長の話
地域における平和にはカシミール問題の解決が不可避、忍耐の政策を弱腰と取ることはインドにとって悲惨な結末を招く、中パ経済回廊計画(CPEC)の敵対者も己が敵意を捨ててその成果に与るべし──前参謀総長
カマル・ジャーベード・バージュワー将軍は第16代参謀総長に就任、前参謀長官は指揮杖を手渡し退任、軍幹部、連邦相、各国大使館職員が参列
ラーワルピンディー(事件記者):-新参謀総長カマル・ジャーヴェード・バージュワー将軍は火曜日にパキスタン軍総司令部(=GHQ)で開かれた盛大な式典で正式に第16代参謀総長に就任した。ラーヒール・シャリーフ将軍はパキスタン軍の最高司令官の指揮杖をカマル・ジャーヴェード・バージュワー将軍に手渡し、極めて威厳をもって退任を果たした。こうして軍の最高司令官の交代の段は滞りなく完了した。司令官交代式には統合幕僚会議議長ズバイル・マフムード・ハヤート将軍、パキスタン空軍の総帥スヘイル・アマーン空軍大将、海軍の総帥ムハンマド・ザカーウッラー提督や各軍団長、パキスタン軍の元総帥たるアスラム・ベーグ将軍、アシュファーク・パルヴェーズ・キヤーニー将軍をはじめ元将軍や軍及び政府高官や各国大使館の武官や大使館職員が列席した。式典にはその他にサルダール・アヤーズ・サーディク下院議長、ハージャー・アースィフ防衛相、ラーナー・タンヴィール・フセイン国防産業相、土候国辺境地域担当連邦相のアブドゥル・カーディルバローチ元中将、マリヤム・オーラングゼーブ情報及び放送担当国務相等も顔を揃えた。
式典では去りゆく前参謀総長ラーヒール・シャリーフ将軍に栄誉礼が捧げられ、彼にパキスタン軍の溌剌とした部隊が敬礼をした。指揮杖の手渡しに際し新参謀総長は極めて熱意を込めて前参謀総長と握手し、彼に敬礼をした。指揮杖を手にした後、参謀総長カマル・ジャーヴェード・バージュワー将軍は手を高く掲げ、人々に感謝を捧げた。新参謀総長カマル・ジャーヴェード・バージュワー将軍は正式な就任直後、記者たちに「失望させるような話はあってはなりません。国家と国民のために肯定的に書いて下さい。メディアを置いてきぼりにはしません。両肩に重い責任がのしかかっております。これに適うように努力します。皆さんを失望させません。」と手短に述べた。彼は停戦ラインでの銃撃や砲撃の点では「きっと停戦ラインをめぐる状況は速やかに改善に向かうでしょう。」と述べた。記者たちは軍の総帥就任でカマル・ジャーヴェード・バージュワー将軍に祝辞を述べた。彼は記者たちと熱く抱擁を交わした。送別の式典の参列者に対する演説の中で前参謀総長は「被占領カシュミールにおけるインドの攻撃的な措置は南アジアの平和を危機に陥れています。南アジアにおける恒久的な平和にはカシュミール問題の解決が不可避です。我々の忍耐強いやり方を弱腰と取ることはインドにとって悲惨な結末を招くことになりましょう。中パ経済回廊計画(CPEC)の敵対者も己が敵意を捨ててその成果に与る時が到来しました。国民行動計画はその精神に則り実行することが必須である。祖国の防衛にとってパキスタン軍は最も堅固な防壁であり、国内外の危機に対処するためパキスタン軍は働き続けます。我々はテロリズムと戦い、歴史の趨勢を変え、国民に新しい光を与えました。完全な平和達成に向かって我々の歩みは続きます。我々の目標地点は今やそう遠くはありません。外的な危機に対処するためには我々の内的な危機からの解放が先決問題である。成功と安定のために英霊たちの払った犠牲を忘れてはなりません。」と語った。彼は「軍の安定を信じております。我々は神を確信しなければなりません。きっと成功が我々に約束された運命となりましょう。」と話した。彼は「バローチスターンやカラチでの平和の樹立の件であろうと、中パ経済回廊計画、どこにおいても成功は我が物となりました。祖国の防衛において空軍と海軍の働きも申し分ありません。祖国パキスタンのために老いも若きも男も女も皆が犠牲を払いました。」と語った。
去りゆく前参謀総長は「パキスタン軍は「アザブの一撃作戦」において昨今他の追随を許さない高みを達成しました。この成功の歩みにおいてレンジャー部隊、警察そして諜報機関は重要な役割を果たしました。」と言った。前参謀総長は「地域における安全保障に関わる情勢は混沌としており、時局柄軍が状況を察知すべきです。成功と安定のために英霊の払った犠牲を忘れてはなりません。」と話した。彼はこの時メディアの役割をも称賛した。去りゆく前参謀総長は「私の望みは新世代が国家の将来を担っていくことです。我が生涯をパキスタン軍のために捧げたことを誇りに思います。」と語った。その後前参謀総長に現及び元将軍らが代わる代わる抱擁し別れを告げた。彼らは前参謀総長の時代を極めて輝かしく、大成功であったと評した。若干の元総帥と古参の将軍たちは前参謀総長に賛辞を捧げながら、「結果を後に残してなんと堂々たる引き際なことか。」と語った。ラーヒール・シャリーフ将軍はこれら厚情に感謝しながら、「これら全ては至高なる神のご加護と皆様の祈りのお蔭です。」と述べた。
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:高塚恵
記事ID:606