経済は安定、デフォルトの惧れ無し―イスハーク・ダール
2017年10月17日付 The daily Jang 紙
経済成長率、国民1人当たりの所得、送金額は増加、平価切下げは行わない、歳出は抑制、循環債務は400億ルピー、心配ご無用
経済成長率は5.3%、歳入は4年ぶりに記録的増加、国民1人当たりの所得は1,632ドル、インフレ率は4.16%、山積する経済的な課題に全力で対処
世界銀行の今回の報告書に説明の誤り、政府にはIMFのドアを叩く意向無し、この国を自立させましょう、政府は歳出に常に目を光らせています―─記者会見の席上
イスラマバード(ジャング特派員、APP):―連邦財務相イスハーク・ダール上院議員は次のように言った、「今会計年度2017~2018年の第一四半期の間、財務を組織化しました。パキスタンの経済は安定化しました。経済成長率、国民1人当たりの所得、送金額は増加し、歳出にはブレーキが掛かっています。心配はご無用です。」と。彼曰く、「デフォルトの危険性は皆無で、循環債務は400億ルピーです。」と。また曰く、「政府にはIMFのドアを叩く意向はありません。この国を独り立ちさせましょう。世界銀行の今回の報告書には説明の誤りがあり、それは指摘しました。」と。彼は月曜日に連邦歳入庁(FBR)にて記者会見の席上発言の最中であった。財務相イスハーク・ダール上院議員は今会計年度の第一四半期の経済統計の数値を発表しつつ、こう述べた、「2013年頃にはこの国がデフォルトするという噂が絶えなかったが、今現在経済成長率は3.7%から5.3%に引き上げられ、歳入は4年ぶりに記録的な増加を見せています。国民1人当たりの所得は1,300ドルから上昇して1,632ドルになり、現時点ではインフレ率は4.16%です。山積する経済的な課題に全力で対処している最中です。」と。曰く、「今7月~9月期の歳入は7,650億ルピーでしたが、これは昨年度同時期に較べ約20%の増加です。今期は5700億ルピーの歳入を4州に交付しましたが、これは昨年度第一四半期では4,160億ルピーでした。」と。財務相曰く、「今第一四半期の歳出の概算は8,940億ルピーに見積もられていますが、昨年度同時期は9,140億ルピーでした。政府は歳出に常に目を光らせており、輸出の拡大と輸入の縮小に向けて措置を講じております。」と。財務相曰く、「我々は高い成長率に注意を集中させております。なぜならば、GDPの増加で国家的資源、就業機会が増大し、経済と安全保障の必要性を満たす助けになることが見込まれるからです。今会計年度の経済成長率の目標は6%としております。」と。
財務相曰く、「今日この国の経済は安定しており、パキスタンの格付けも徐々に改善しております。国際的な様々な機関もパキスタンの経済発展を承認しつつあります。この国の外貨準備高は180億ドルを超えております。」と。財務相曰く、「国内で10万メガワットの電力計画が着手の運びです。11月、12月には停電も終わる見通しです。日に18時間の停電があった当時、循環債務の規模は5,030億ルピーでありましたが、今日停電の大幅な時間短縮の上、循環債務も約3,900億ルピーです。」と。イスハーク・ダール氏曰く、「第一四半期には財政赤字は3,240億ルピーでしたが、直接投資には1.5%の増加がありました。経済と安全保障をより良くする為に力を尽くしています。安全保障の点ではパキスタン軍が見事な成果を収めております。国家的資源が増えると、安全保障の問題は改善します。また、政府は生産の拡大に全力を尽くしており、歳出にも常に目を光らせています。」と。イスハーク・ダール財務相曰く、「国の債務という点で数値に少々曖昧さが発生しています。実際には債務対GDP比は61.6%で、その内対外債務の割合は20.6%です。」と。世界銀行が今回出した報告書について財務相曰く、「報告書には説明の誤りがあります。報告書では総証券投資が財政要件の中に含められておりますが、これはこの方面で一般に流布している世界的な水準に合致しておりません。」と。曰く、「世界銀行にこの問題を指摘したところ、世界銀行は我々の指摘を認め、訂正を約束しています。」と。ある質問に答えて財務相は、「全ての機関はパキスタンのものであり、どの機関もトラブルの火種にしてはいけません。」と述べた。ハールーン・アフタル・ハーン歳入担当首相特別顧問、ラーナー・ムハンマド・アフザル・ハーン財務大臣政務官、セール・ガズナフル・アッバース財務次官代行、そしてターリク・マフムード・パーシャーFBR議長らが彼に同席していた。
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翻訳者:落合真優
記事ID:697