シャハバーズ・シャリーフ氏逮捕

2018年10月06日付 The daily Jang 紙
前パンジャーブ州首相にして現国民議会野党リーダー、シャハバーズ・シャリーフ氏を国家責任追及局(=NAB)ラホール支部はサーフ・パーニー・カンパニー事件で出頭を要請した上アーシヤーナ・イクバール・ハウシング事件で逮捕した。サアド及びサルマーン・ラフィーク両氏にも出頭命令
前パンジャーブ州首相はビスミッラー・エンジニアリング・サービス社への利益供与のためラティーフ・アンド・サンズ社に委譲していた請負契約を撤回。国庫に600万ルピーの損失を与える。国家責任追及局は数々の重い容疑を掛ける。
国家責任追及局議長はラホール支部訪問の際に逮捕に向けて綿密な段取りを用意した。アムジャド・パルウェーズ氏がシャハバーズ・シャリーフ氏の弁護士に任命。国家責任追及局事務所の警備は厳重。サアド及びサルマーン・ラフィーク両氏の名を出国管理リストに登録

ラホール/イスラマバード(特派員、通信各社、モニター班):-国家責任追及局(=NAB)ラホール支部はアーシヤーナ・イクバール・ハウシング事件で前パンジャーブ州首相にして現国民議会野党リーダー、シャハバーズ・シャリーフ氏を逮捕した。シャハバーズ・シャリーフ氏はサーフ・パーニー・カンパニー事件で自らの供述録取のために国家責任追及局を訪れていたところであった。シャハバーズ・シャリーフ氏は、本日土曜日、ラホールの国家責任追及局法廷に身柄出頭の上、勾留請求がなされる予定である。シャハバーズ・シャリーフ氏の逮捕について国家責任追及局はアサド・カイサル国民議会議長に既に告知を行っている。逮捕の後、国家責任追及局ラホール支部内ではシャハバーズ・シャリーフ氏の健康診断が実施された。医師団はシャハバーズ・シャリーフ氏の血圧や血糖値の測定の他必要な検査も実施している。一方、法律家、アムジャド・パルウェーズ氏がシャハバーズ・シャリーフ氏の弁護士に任命された。予想される抗議に備えて、国家責任追及局事務所の警備を厳重にし、警察官やレーンジャー部隊員多数が動員された。また、国家責任追及局はハージャ・サアド・ラフィーク前連邦鉄道相及びその兄弟ハージャ・サルマーン・ラフィーク前州大臣を10月16日に出頭を命じ、両名の名を出国管理リストに登録した。消息筋によると、国家責任追及局はハージャ・サアド・ラフィーク氏及びその兄弟ハージャ・サルマーン・ラフィーク氏をパラゴン・ハウシング・ソサイアティー事件の一件で10月16日に出頭を命じたという。同局は関係書類全てと金の流れを示す資料を同局に持参するよう指示したという。国家責任追及局関係筋によるとシャハバーズ・シャリーフ氏はサーフ・パーニー・カンパニー事件で自らの供述録取のために国家責任追及局を訪れたところであったという。同筋によると、サーフ・パーニー・カンパニー事件で彼の供述は録取されたという。また、シャハバーズ・シャリーフ氏が捜査チームの前の引き出された時も、彼には逮捕の事実は告げられなかったという。同筋によると、国家責任追及局は元パンジャーブ州首相に午前11時の出頭を命じていたが、同氏が同局ラホール支部に到着したのは午後3時であったという。シャハバーズ・シャリーフ氏の国家責任追及局事務所到着の後、国家責任追及局高官は本部の中央ドアを閉じる一方、訴願人たちはおろか国家責任追及局職員も内部への立ち入りが制限されたという。シャハバーズ・シャリーフ氏の弁護士、アムジャド・パルウェーズ氏はこう述べた。「シャハバーズ・シャリーフ氏の逮捕の件で国民議会議長から許可を取り付けたのか否かは留意に値します。勾留請求はそのようにさせましょう。国家責任追及局がどんな容疑を掛けるかのか見守ります。」と。
イスラマバード(レポート:シャーヒド・アスラム):-国民議会の野党代表であり、パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派の党首であるシャハバーズ・シャリーフ氏は権力の濫用疑惑に直面している。彼には総額140億ルピーのアーシヤーナ・ハウシング計画で国庫に600万ルピーの損失を与えたという容疑が掛かっている。シャハバーズ・シャリーフ氏には、彼がパラゴン・シティーの子会社ビスミッラー・エンジニアリング社に利益を供与するために、チョウドリー・ラティーフ・アンド・サンズ社に委譲していた請負契約を撤回したという容疑が掛かっている。国家責任追及局議長ジャーヴェード・イクバール元判事は前回のラホール支部訪問の際にシャハバーズ・シャリーフ氏逮捕の決定を行っていた。国家責任追及局議長のこの訪問では3日に亘り、複数の会合の後に前パンジャーブ州首相逮捕に向けて綿密な段取りが用意された。国家責任追及局高官によると、彼には国庫に600万ルピーの損失を与えたという容疑が掛かっており、それは、パンジャーブ州政府が落札者チョウドリー・ラティーフ・アンド・サンズ社に違約金として支払ったものに相当する。この契約の撤回が行われたのは2013年であった。その時点まで、落札者はその計画に既に700万ルピーを投じていた。国家責任追及局はその報告の中で、同野党リーダーに数々の重い容疑を掛けており、逮捕には様々な逮捕理由を列挙している。シャハバーズ・シャリーフ氏にはパンジャーブ州首相として公共土地開発公社(=PLDC)理事会の権限を取得し、その権限を濫用したとの容疑が掛けられており、伝えられるところではファッワード・ハサン・ファッワード容疑者の陰謀によりチョウドリー・ラティーフ・アンド・サンズ社に委譲済みの請負契約を撤回したという。ある上級の権威ある委員会が公共調達規制局(=PPRA)ルールに基き請負契約を法的効力ありと認定していた。したがって、同撤回には如何なる正当性もなかったのである。2014年10月21日、ある会合において時のパンジャーブ州首相(=シャハバーズ・シャリーフ氏)は、伝えられるところでは公共土地開発公社の上記プロジェクトをラホール開発公社(=LDA)に委ねるように述べたという。こうしてプロジェクトの不法な譲渡がなされたのである。そのプロジェクトのリーダーは彼の側近のアハド・ハーン・チーマであったという。容疑者は陰謀からラホール開発公社にアーシヤーナ・イクバール・ハウシング計画を半官半民パートナーシップの下に収めるように指示した。これはパラゴン・シティー社の子会社ビスミッラー・エンジニアリング・サービス社への利益供与のために行われたものである。


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翻訳者:露口哲也
記事ID:774