経済成長率は、今年低く、来年には更に低くなる見通し

2019年04月05日付 The daily Jang 紙
パキスタンの許には選択肢は2つ。1つは国家破産、もう1つはIMFのプログラム受諾、パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派政権の最後の7か月、ドルの上げ幅21%、我が党の7か月には15%──アサド・ウマル

2019年度における経済成長率は南アジア最低の3.9%、2020年度には3.6%になる見通しである。インフレがさらに進行。インドの経済成長率は7.2%、中国の経済成長率は6.3%──アジア開発銀行の年次報告

国家破産の場合には、パキスタン・ルピーの価値は大幅に下落し、パキスタンへの投資に悪影響が出ます。IMFの許へ赴き、その諸改革を導入致しましょう。関税未払い車に対する大規模な取り締まりを決断しました──財務相の話

イスラマバード、カラチ(通信各社):-アジア開発銀行(=ADB)は、パキスタンの経済成長率が、南アジアで最低に留まる一方、インフレが進むという予想を発表した。アジア開発銀行によれば、パキスタンにおける経済成長率は今年度低く、来年度は更に低くなる見通しであるという。2019年の経済成長率は、南アジアで最低の3.9%に留まる一方、2020年の経済成長率は3.6%に落ちると同時に、インフレが進む見通しであるという。アジア開発銀行は、更にその年次報告書の中で、南アジアではインドの経済成長率が7.2%、また中国の経済成長率は6.3%であるという。
詳細によれば、アジア開発銀行によれば、2019会計年度には、パキスタンの経済成長率は3.9%にとどまる一方、2020会計年度には、更に悪化し、3.6%になる見通しであるという。『アジア経済見通し2019年度版』の中で、マクロ経済上の需給バランスが安定しない限り、経済成長率は低迷し、インフレが進み、通貨への下落圧力が続くと述べられている。また、国際収支上の再度の危機を回避するためには、貿易機関が輸出に力を入れる必要があろうと述べられている。ADBによれば、租税収入の不足と支出の増加により国家予算に占める赤字は、2018-2019年度[の上半期]には、GDPの2.3%に匹敵するものであったものが、昨年度には2.7%であったという。アジア開発銀行の統計的な数字では、世界市場で原材料費の価格が高騰し、繊維産業では0.2%の下落、パキスタン国内の内需の減少のため農業生産及び工業生産にも悪影響が出るとの見通しである。同報告書では、今年の1月の政府の一連の改革を見据えて、農業は一定のサポートが得られ、新しいビジネスも開始され、その結果として、幾つかの産業部門は成長が望めるということである。報告書によると、今会計年度の経常収支の赤字はある程度軽減される見通しであるが、大規模な貿易赤字のため、その率はGDPの5%に留まる見通しであるということである。アジア開発銀行によると、2020年には、インドの経済成長率は7.3%で、中国の経済成長率は2019年では6.3%、2020年には6.1%になるという見通しであるという。

イスラマバード(モニター班) :-アサド・ウマル財務相は以下のように言った、「国際収支の改善には選択肢は2つです。1つは国家破産であり、もう1つはIMFのプログラム受諾です。国家破産の場合には、パキスタン・ルピーの価値は大幅に下落し、パキスタンへの投資に悪影響が出るでしょう。ただ、IMFの許へ赴き、その諸改革を導入致しましょう。パキスタン政府は、弱者に負担がかからないように最大限の努力をします。パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派政権の最後の7か月には、ドルの価値は[パキスタン・ルピーに対して]21%の上げ幅でしたが、我が党の7か月には15%の上げ幅に収まっています。連邦政府は関税未払い車に対する大規模な取り締まりを決断しました。」と。GEOニュースによれば、イスラマバードで記者団の質問に答えながら、アサド・ウマル氏はこう述べたということである。「政府が資源を投下するのは、雇用創出が望まれるところであり、投資の促進が望まれるようなところです。民間部門では、ビジネスの伸びは順調です。私の兄弟のズバイルに『好きなように批判して貰って結構だ。正しい数字は私から聞くようにしなさい。』と申しました。インドからのトマトの輸入の停止で、価格は3倍に跳ね上がりました。物価高の更なる上昇は飲食用品の価格の高騰が原因です。経済の専門家たちによれば、パキスタン人民党の時代には、失業率が増えたといいます。我が政府とパキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派のそれを比べますと、私たちもIMFのプログラムから政権に着手しようとしています。パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派もIMFのプログラムから政権に着手しました。ナワーズ・シャリーフの時代にパキスタン鉄鋼所は閉鎖になりました。ドバイとジェッダでは、シャリーフ一族の鉄鋼所がぼろ儲けを致しました。」と。アサド・ウマル氏はこう述べた、「シャーヒド・ハーカーン前首相の任期中に、PIAはパキスタン史上記録的な700億ルピーの赤字を出しました。パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派は全ての部門で、何十億ルピーもの赤字を出したまま去りました。」と。アサド・ウマル氏曰く、「私たちの時代には、ドルは14~15%の上り幅でした。パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派の時代には、ドルの価値は1ドル105ルピーから127ルピーに増えました。ドル高は、ドルへの需要の高まりによっても引き起こされました。ルピーに対するドル高の原因は190億ドルの経常収支の赤字です。イスハーク・ダール元財務相は、『アサド・ウマルが経済を破壊した。』とおっしゃっていますが、メディアは、私はイスハーク・ダール氏の政策の物まねを行っていると言っています。パキスタン史上、パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派時代にだけ、輸出が減少しました。」と。マスコミの報道によれば、アサド・ウマル財務相はインフレを国民に苦痛を与えるものとしながら、こう述べたという、「私の政策により経済の改善は着実なものとなります。その結果、次の財務相は、IMFなどに足を運ばなくても済むでしょう。そして5年後には、国民は我々の政策が弱者にやさしいものであったことを認めることになるでしょう。」と。更に曰く「現状の下では国民に苦痛を与える2つの事態が進行中です。1つは、インフレが進行しているということ。もう1つは、経済成長の足取りが比較的のろいということです。これら2つは、一般国民にとって大問題です。それ以外で、悲鳴をあげている者がいますが、それはマフィアです。なぜなら、彼らはもう尻尾を掴まれているのですから。悲鳴は一般国民ではなく、マフィアがあげましょう。」と。


原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:山下善治
記事ID:807