検査せずにコロナ検査証明の疑いでJKGのCEO逮捕
2020年06月23日付 Prothom Alo 紙

(検査希望者が)電話をすれば、(スタッフが)自宅に来てコロナウイルスの検体を回収していく。代金として最低5,000タカ、最高8,600タカが徴収された。しかしその検体の検査を一切行わず、翌日に検査結果が伝えられていた。このような疑惑が「ジョベダ・カトゥン社会福祉・健康管理(JKGヘルスケア)」に対して起きている。
ダカ首都圏警察テジュガオン署は今日・火曜日、JKGの最高経営責任者アリフル・チョウドゥリら5人を逮捕した。警察によれば容疑者らは少なくとも37人に偽の結果を渡したことをとりあえず認めており、さらなる調査のために、ラップトップパソコン5台、デスクトップパソコン2台、コロナの検体収集のためのキット3,000個が押収された。
アリフル・チョウドゥリ容疑者以外に逮捕された4人はフマユン・コビルと妻のタンジナ・パトワリ、サイド・チョウドゥリとアルマン。このうちフマユン容疑者とタンジナ容疑者はかつてJKGに勤務しており、今は自ら検体を集めて検査せずに結果を提出していた。残りの二人は現在もJKGで勤務している。
テジュガオン署のハルン・オル・ロシド副署長はプロトム・アロ紙に次のように語った。「ある被害者からの告発がありました。自宅で検体を渡した翌日、コロナウイルスに感染していなかったと通知されたのですが、その後他の場所で検査したところ感染が確認されたということです。この訴えを受けて捜査を行った結果、まずフマユン・コビルとその妻を逮捕しました。その後2人の調べに基づいてJKGのCEOと他の2人を逮捕しました」。
JKGは無料の検体採集のためにダカとナラヤンゴンジの異なった6つの地区にブースを設置し、毎日300~350人分の検体を集めていた。政府指定のコロナ感染確認研究所へサンプルを送るという条件でこの行為は行われていた。JKGヘルスケアはオーバル・グループの関連機関である。
テジュガオン署のモハンモド・マハムド署長補はプロトム・アロ紙に次のように語った。「JKGは無料プログラムを開始したものの、そのうち資金が足りなくなりました。それでブッキング・BDと、ヘルスケアという名称でさらに2つのプラットフォームを開設し、それを通じて有料で自宅を訪問し、検体を集める業務を始めたのです」
マハムド署長補はさらに「逮捕されたフマユン容疑者とタンジナ容疑者は取り調べの中で、集めたサンプルは捨てて、その後適当に結果を書いてメールで送ったと供述しました」と述べた。
一方、オーバル・グループ会長でJKGのCEOであるアリフル・ホク・チョウドゥリの妻で医師のサブリナ・アリフ・チョウドゥリ氏はプロトム・アロ紙の取材に対し「考え方の違いから私は1か月前にJKGを去りました。このことは保健局の長官にも知らせてあります。その後アリフル・ホク・チョウドゥリが、ある日私の病院(国立心疾患機構)にやって来て問題を起こしたので、病院の幹部と私の名で警察に通報したのです。今私は実家にいます」と語った。
アリフルに対し実際の検査を実施せずにコロナの検査結果を出していた疑惑が持ち上がっていることについて、サブリナ医師はそのことについてはなにも知らないとし、また2つのプラットフォームで自宅を訪問し、検体を集めていたことについても知らないと主張した。
この記事の原文はこちら
翻訳者:高橋瑞季
記事ID:898