パキスタン・アフガニスタン間通商:新たなるルート
2020年07月13日付 The daily Jang 紙
各方面のパキスタン・アフガニスタン間の通商関係者、殊に地元住民にとって喜ばしいことは、連邦政府が両国間の相互の通商の促進を意図して既発表の日時よりも2日早く、アングール・アッダーとハルラーチーの2ヶ所の国境通過地点の封鎖を更に解除したことである。ちなみに、トールハムやチャマン、グラーム・ハーンの国境通過地点は既に先月封鎖が解除されている。この措置により、地域に新たなルートが開かれるだけでなく、両国の住民には危険性や恐怖の懸念とは無縁に再会を果たす機会が得られよう。アングール・アッダーやハルラーチーはハイバル・パフトゥーンハー州に併合された旧部族地域の一画であり、これら両所は過去20年に亘るアフガン紛争において極めてデリケートな場所であった。しかし、パキスタン軍のザルベ・アズブ及びラッドゥル・ファサード両軍事作戦の結果、この方面がアフガニスタンから侵入するテロリストから一掃されたのみならず、今日パキスタンとアフガニスタン両国間の通商や相互関係において新たなる展開の一章が始まりつつある、そうした時をも迎えているのである。パキスタンとアフガニスタンの間の国境線は全長2430キロメートルに及び、これをイギリス政府は1893年に確定する一方、アフガニスタンを完全に独立国家として承認した。ただ、両国の民衆の間で連綿と続いてきた宗教的、文化的、そして通商的な関係や親族関係の営みは何世紀にも亘るものである。パキスタンとアフガニスタン両国の間には計18の国境通過地点があるが、それらの大半は対テロ戦争のせいで閉鎖されたままである。これら地域は中央アジア諸国家をユーラシア大陸の他の地域に接合する上で非常に重要であり、中パ経済回廊はその重要な一環である。アフガニスタンの指導層がこうした形成を踏まえて両国の国境からテロリストを排除しておくためにパキスタンに全面的に協力をすることは時の要請である。
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翻訳者:萩原萌夏
記事ID:905