ワールドカップで清潔・整然の素晴らしい「教訓」を残した日本
2023年02月08日付 Prothom Alo 紙

スポーツデスク
(公開:2022年11月24日)
ロッカールームは全くピカピカだった!
試合前きちんと整えられていたロッカールームの様子は、試合が終わった後も全く変わっていなかった。 写真を見ると、まさにこれからこのロッカールームに新たなチームがやってきて試合にのぞもうとしているかに思える。だが実際はそうではない。この写真は試合の終了後に、日本が歴史を作ったあの試合の後で撮られたものなのである。
ワールドカップの歴史で初めて、アジアの国が世界チャンピオンになったことのあるチームを破った。そう、その通り。昨日ドイツに2-1で勝利した後で撮影された日本のロッカールームの写真がSNSに出回ったのだ。これを見た後では、誰もが日本代表に対する尊敬の念を増大させるはずだ。
サッカー日本代表は、4度、世界チャンピオンになったドイツを破った後、ハリファ国際スタジアムのロッカールームで喜びを爆発させた。 このような勝利の後では、狂喜乱舞するのは当然である。 しかしだからと言って、森安一監督率いるチームは自分たちの責任を忘れたわけではなかった。日本チームはロッカールームのゴミや汚れを全部きれいに掃除してから、ホテルに帰るバスに乗り込んだのだった。日本が使ったピカピカのロッカールームの写真を公開したのはFIFAだ。
その写真には日本選手が練習で着用したジャージ全てが、ロッカールーム内のテーブルの横に綺麗に畳んで置かれているのが写っている。またその横には、未開封のペットボトルが整然と積み上げられている。さらにテーブルの上には食べ物が並べられている。ドイツとの試合のとき残った食べ物がテーブルの上にきれいに並べて置かれているのだ。
その後ろには「折り紙」―紙を折って白鳥の形にしたものーがある。折り紙は日本の文化だ。日本選手たちは感謝の気持ちを表すものとして、1羽の白鳥とさらに小さいサイズの折り紙をいくつか置いて行った。それだけではない。このアジアのチームは、アラビア語と日本語で感謝の言葉を記したメモもテーブルに残していったのだ。
選手ばかりではない。日本のサポーターたちも清潔・整然を信条としている。ワールドカップの開幕試合となったカタール対エクアドル戦が終了した後、両チームのファンは立ち去ったが、日本の何人かのサッカーファンが自発的に観客席のゴミを片付けた。そして昨日、日本のサポーターたちはまるではゴミ拾い運動に一斉に乗り出したかのようだった。
多くの日本のサポーターが昨日の歴史的な勝利の後、ハリファ国際スタジアムの観客席のゴミを片付けた。大会で日本の選手たちが整理整頓への取り組みを見せたのは今回が初めてではない。2018年のロシア大会でも、日本代表は自分たちの試合が終わるといつもロッカールームをきれいにしてからホテルへ帰った。2019年のアジアカップでも同様のシーンが見られた。
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翻訳者:阿井優吾、荒城優衣、木越康二
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