後進諸県のための一括開発プログラム

2023年05月05日付 The daily Jang 紙
社会の底辺にある諸階層を支援し、資源のバランスの取れた分配を確保し、後進地域の優先的な開発は政府の責務である。国内の20の後進諸県に対する一括開発プログラムの立案は経済的困難にも拘わらず、国家の発展に向けた政府の決意の端的な顕れである。アヘサン・イクバール国家計画担当連邦相が主宰する会合で開発の対象として定められた20県には、バローチスタン州11県、スィンド州5県、ハイバル・パフトゥンハー州3県、パンジャーブ州1県が含まれる。これら諸県の開発プログラムには連邦政府が50%、各々の州政府が50%出資する予定である。2022年12月に国家計画省は400億ルピーの予算で国内の最貧20県のための特別な開発措置から成る5ヶ年計画(2022~2027)を開始した。そして、これらを実行に移すために、当該の国民議会議員その他から様々な提案が集められた。開発プログラムの目的は、バローチスタン州のコーフロー、シェーラーニー、ジャル・マグシー、バールカーン、キラー・サイフィッラー、ジョーブ、ムーサー・ヘール、デーラー・ブグティー、ジャーファラ―バード、ズィヤラート、キラー・アブドゥッラー、シンド州のバディーン、サジャーワル、タッター、タル・パールカル、カシュモール、ハイバル・パフトゥンハー州のトールガル、シャーングラー、北ワズィーリスターン、そしてパンジャーブ州のラージャンプールの諸県をそれ以外の諸県と同レベルまで引き上げることである。バローチスターン州は現在30県である。1998年には26県であったが、更に4県が既存県からの切り離しによって設けられた。シェーラーニー県はジョーブ県の郡の1つであった。シンド州は29県であり、そのうちのタル・パール・カル県は国内の最後進地域に含められる。ハイバル・パフトゥンハー州33県中、シャーングラー県は1995年に県に昇格されたものであるが、パキスタン第2の最後進県である。パンジャーブ州のラージャンプールもかなりの後進県である。最後進県の指定は1つの正しい決定である。開発プログラムでは、その地域の住民に優先的に雇用が割り与えられなければならない。


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翻訳者:吉田奈央
記事ID:1107