女子教育に各方面から支援:テレビ局の呼びかけにこたえて(Milliyet紙)
2005年10月10日付 Milliyet 紙

 ミッリイェト紙の「お父さん、私を学校へ通わせて」キャンペーンのために大規模な会議がトルコのテレビ局カナルDで実施され、1時間半で800万新トルコリラ(8兆リラ)が集まった。最初の寄付としてアイドゥン・ドアン氏が400万新トルコリラを寄付した。

 ミッリイェト紙が女子の就学を目的として進めている「お父さん、私を学校へ通わせて」キャンペーンは、昨日カナルDの放送で全国に呼びかけられた。メフメト・アリ・ビランドとゼダ・サヤンが出演した番組では、1時間半で800万新トルコリラ(8兆トルコリラ)という記録的な寄付金が集まった。4月23日に始まったキャンペーンでは現在のところ寄付金が合計2000万新トルコリラ(20兆トルコリラ)に達している。ドアン・ホールディング代表取締役アイドゥン・ドアンも、新たに女子寮を4棟建てたことを明らかにした。
 こうしてドアン・グループが本キャンペーンですでに建設した2棟の寮もあわせ、建設した寮は合計6棟となった。ドアン・グループによるキャンペーンへの経済的貢献も400万新トルコリラ(4兆トルコリラ)にのぼった。

■キャンペーンの支援者たち
 カナルDで昨日15時半から始まった番組には、ミッリイェト紙執行委員長ハンザデ・ドアン、出版総責任者セダト・エルギン、執行委員会メンバーのティジェン・メルゲン、作家のメラル・タメル、近代的生活支援協会会長テュルカン・サイラン教授やカドゥキョイ市長セラミ・オズチュルク、ベイリッキデュズ市長ヴェフビ・オラクチュといったキャンペーンの支援者たちのほか、東部や南東部の県から番組のためにイスタンブルにかけつけた少女たちも参加した。

■「近代化への礎」
 ハンザデ・ドアン氏は番組で、近代化への道の礎が教育であることを述べ、「教育の乏しい社会は発展できない。もはやこれを議論する必要さえない。社会の半分、つまり女性に教育を受けさせずにいると、将来の世代をも無知にすることになる」と話した。
 セダト・エルギンもキャンペーンが誰にでも開かれたものであることを述べ、「何千もの女子がこのキャンペーンの開始のために学校へ行くことができるだろう。これは始まりだ。この目標が我々の眼前にある限り、ミッリイェト紙はずっとこのキャンペーンを世論に訴え続けていく」と話した。

■国外からも大きな関心
 プログラムに電話で参加したトルコの大企業や有名人たちも、公表された額どおりに女子に奨学金を与えることを約束した。トルコ、ドイツ、イギリス、オーストリア、スイス、オランダ、そしてベルギーからも、人々は伝えられていた電話サービスの番号へ「奨学金」と書いてメッセージを送ってキャンペーンへさまざまな額の貢献をした。カナルDの放送で番組のさなか、キャンペーンの最初の成果であるスィイルト県クルタラン市の女子寮の開館式が行われた(建設はLIMAKホールディングによる)。開館式に参加した国民教育大臣ヒュセイン・チェリキも、番組に生で声の出演をしてキャンペーンを支援した。



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( 翻訳者:岩根 匡宏 )
( 記事ID:1052 )