地震被害対策用コンテナ、略奪に遭いやむなく移転(Milliyet紙)
2005年10月17日付 Milliyet 紙

将来起こりうる地震の際の救援活動に使われるはずのコンテナが次々に略奪にあったことから、イスタンブル県はコンテナを最も必要とされる場所から最も安全な場所へ移した。

イスタンブルで将来起こりうる地震の後の救援活動のために使われる物資の入った地震対策コンテナの配置場所が、泥棒の略奪に遭ったことから変更された。以前は災害時の有効活用のために「最も適した」場所に置かれていたが、「安全な」場所に移されることを余儀なくされた。いくつかの場所では複数のコンテナが一箇所にまとめられた。

■被害額は10万リラ
2002年に始められた「すべての地区に一つの災害ステーション」プロジェクトによって様々な地点に配置された250基の地震対策用コンテナには、発電機や電動ドリル、ヘルメットや電動のこぎりなど、1基につき2万リラ相当の数多くの物資が入っていた。しかし、23地区の68基のコンテナが泥棒による略奪に遭い、およそ10万リラ相当の被害が出た。

■防犯カメラで監視
イスタンブル県は盗難を防ぐのは難しいことからコンテナの移動を決定した。災害対策本部の担当者は24時間安全な場所を特に選んだとし、移動後盗難事件はわずか2件しか起こっていないことを明らかにした。
コンテナの移された場所の一つが、バクルキョイ・ユヌス・エムレ文化センターの駐車場だ。コンテナは災害対策本部と結ばれた防犯カメラによって24時間監視されている。
アタキョイの地区災害対策センターの庭にある3つのコンテナも本部に常駐するに警備スタッフが監視している。バーヂュラルの災害対策センターの庭には4つのコンテナがあり、針金で囲まれ常時監視されている。
イェシルキョイにある地震対策コンテナは区庁舎の脇に置かれている。24時間開いているタクシー乗り場と鉄道駅に隣接したコンテナは、24時間絶えない人通りにより安全が保たれている。

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( 翻訳者:堀ノ内 夏子 )
( 記事ID:1117 )