EU加盟協議の調査プロセススタート:科学・研究分野から(Milliyet紙)
2005年10月21日付 Milliyet 紙
トルコのEU加盟協議の第一歩である調査プロセスが昨日ブリュッセルで「科学・研究」分野から正式に始まった。報告をメーンとするこの会合には、トルコとクロアチアの代表団もそろって参加した。欧州委員会は、どの分野であれ年内の協議開始は非常に難しいとの認識を示した。
欧州委員会側の代表は拡大委員長のファブリジオ・バルバッソ氏が務めた。EU常任代表のオウズ・デミラルプ大使を団長とした総勢30人のトルコ側委員には、トルコ科学技術研究機構(TÜBİTAK)や高等教育機構(YÖK)をはじめとした様々な機関の代表者が顔をそろえた。
会議ではEU側がトルコ・クロアチア両国の調査団に対し、科学・研究分野でEUが採って来た方針について情報提供を行った。EUからの一方的な説明に終始した会議で、EUは候補国の科学技術・研究分野での運営能力やインフラ強化の必要性を訴えた。
「科学・研究」分野での先行調査は昨日終了し、詳細事項について調査する会議は11月14日に行われる。加盟交渉中の全ての国と個別に行われる詳細事項の調査段階で、トルコはこの分野での到達点を欧州委員会の担当者に報告する。欧州委員会はこの報告内容に基づいて、12月9日に「科学・研究」分野での交渉を行うかどうかの見解を相手国に伝える。
■年内の協議開始は困難
欧州委員会の高官の一人は、トルコが2005年中にどの分野であれ協議を開始することは難しいと述べ、その根拠として(2004年)12月19日に加盟各国に送られた報告書について25加盟国が見解を表明するには時間が必要であることが挙げられた。同氏は「加盟国が肯定的な見解を示したとしても、協議開始は2006年1月になるだろう」と語った。
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( 翻訳者:永井 ひとみ )
( 記事ID:1133 )