エルドアン首相、パキスタン地震で総額1億5000万ドルの援助を約束(Milliyet紙)
2005年10月22日付 Milliyet 紙

パキスタンの震災地域を視察したエルドアン首相は、1億5000万ドルの援助を約束した。震災地域に入った初の外国の首相であるエルドアン首相の援助は、一国がパキスタンに対し行う最大の援助額となった。

■「あらゆることを行う」

国連は、数万の人々が亡くなり、何百万もの人々が負傷した地震の後、世界各国からの支援が少額に留まっていると警告し、より多額の支援の必要性を強調した。
パキスタン首相府スポークスマンのジャビット・マリクは、トルコが行う援助が1億ドルの現金と、5000ドル相当の物資になると報告した。トルコに次いで最も多額の支援を約束をした国は1億3100万ドルでサウジアラビアである。
エルドアン首相は、昨日地震で最も多くの建物が倒壊したパキスタン管理下のアザド・カシミール州の州都ムザッファラバードで視察を行った。悲惨な光景をヘリコプターで飛行中に目の当たりにしたエルドアンは、その後トルコ人が設置した50人収容の青空病院に負傷者を慰問した。エルドアンは会見で「あなた方と協力し、支援するためにやって来た。パキスタンと私たちとの友情を誇りに思う。できることは全て行いたい」と述べた。
その後パキスタンの首都イスラマバードに戻ったエルドアンは、同国のペルベズ・ムシャラフ大統領に迎えられた。二人の指導者はナツメヤシの実と水で断食を解いた。

■北キプロス機が支援のためパキスタンへ

KKTC(北キプロス・トルコ共和国)からパキスタンの震災負傷者のため10トンの支援物資を運んだキプロス・トルコ航空(KTHY)の飛行機は、昨日エルジャン‐アンカラ‐イランという航路をたどってイスラマバードに入った。KKTC副首相兼外務大臣のセルダル・デンクタシュも同じ飛行機でイスラマバード入りした。空港でパキスタン外務省高官の出迎えを受けたデンクタシュは、同国のフルシト・マフムト・カスリ外相と30分間の会談を行った。

■おくやみ伝える

デンクタシュは、カスリへ北キプロス国民のパキスタンの人々に対するおくやみを伝えた。カスリ外相も支援が彼らを大変感動させたと述べ「感謝します」と答えた。デンクタシュがパキスタン高官に提供した10トンの支援物資の中には、毛布1000枚、テント400張、医療用具18セットがあった。イスラマバード空港ではKKTCのパスポートへ入国スタンプが押された。昨日トルコ時間の15時30分にイスラマバードを発ったKTHY機は、エルジャンに直行した。

■イシュ銀行の忠義

イシュ銀行とその株主は、パキスタン地震の負傷者のために1750万リラの支援を行った。説明の中で、同銀行と従業員はパキスタンの人々への支援に責任を感じていると伝えられた。歴史家のジェマル・クタイによれば、祖国解放戦争で「インド系イスラム教徒(パキスタン人)」は50万リラを集め、うち25万リラをトルコ軍に、残りをムスタファ・ケマル個人に送った。ムスタファ・ケマルはそのお金をイシュ銀行の資本金に充てていた。

■コチグループから150万ドル

パキスタンの震災負傷者のためにコチホールディングとその従業員、コチバンク、ベフビ・コチ財団によって1,421万ドルの義援金が集められた。説明では、コチホールディングのビュレント・オザイドゥンルCEO(経営最高責任者)がグループの全従業員に呼び掛けを行い、集まった1リラごとに会社側が10リラを追加する義援金キャンペーンに従業員が大きな関心を寄せたという。

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( 翻訳者:藤巻 晋也 )
( 記事ID:1137 )