エマーム空港への国際便の移転、11月1日に決定−海外航空会社数社からの反発をよそに
2005年10月23日付 Hamshahri 紙
2005年10月23日付ハムシャフリー紙
【経済部:アリー・エブラーヒーミー】エマーム国際空港の操業開始に伴い、ペルシア湾岸諸国の国際便は同空港に移転したが、その際他の国際便もおいおい同空港へと移転されることが決定されていた。このことについて、当初イランの航空関係者らは、イスタンブール、アンカラ、バクー、デリー、モスクワ、エレヴァン、カーブル、キエフ、トビリシ、タシュケント、ドゥシャンベ、アルマトゥイの12の国際便が新たに、今年のメフル月10日〔10月2日〕よりメフラーバード空港からエマーム空港に移転する予定であるとしていた。しかし、移転の実施はアーバーン月8日〔11月1日〕に延期されることとなった。
これらの便の移転についてはさまざまな実施時期が公表され、それに対して一部から反対の声が上がっていた。さらには、移転延期に関して説明するために、運輸交通相が国会の開発委員会に召喚されるのではないかとの噂までささやかれたりもした。しかし、港湾・海運機構の新理事長の就任式典に出席したモハンマド・ラフマティー運輸交通相は報道陣のインタビューに応じ、移転延期に関する質問に対しては、イラン空港管理公社の理事長が回答すべきことであるとした。
これと時を同じくして、トルコ航空やアエロフロートなどの航空会社は、自社の便がエマーム空港に移転されることに異議を唱えた。
我が国の航空関係者らがエマーム空港への上記国際便の移転を強く訴えている一方で、トルコ航空の経営責任者は、トルコの航空会社である同社の便をエマーム空港へ移転させる動きに対し、イラン側のやり方は不公平であると批判し、次のように述べた。「なぜイランはわれわれを敗者に、ヨーロッパの航空会社を勝者にしたがるのか。トルコの航空会社が乗客数を失い、その代わりにヨーロッパの航空会社が乗客数を増加させることを、イラン政府が望む理由など、どこにあるというのか」。
同経営責任者はさらに次のように付け加えた。「イラン空港管理公社が送付した通知によれば、トルコ航空はすべての競合他社と同時にエマーム空港への移転を実施することになっているはずだ。もし新空港への移転を求めるこの通達が公平なものであるというのであれば、なぜブリティッシュ航空やルフトハンザ航空などの航空会社はエマーム空港に招かれずにいるのか。ヨーロッパの航空会社はいまだ自社の便をエマーム空港へ移転させることに同意していないではないか」。
トルコ航空の経営責任者は、「エマーム空港操業の責任者や担当者は、8月の時点では、エールフランス航空であれ、ブリティッシュ航空、ルフトハンザ航空であれ、すべての航空会社に対して、自社便をエマーム空港へ移転するよう求めていた。しかし今や、彼らは心変わりをしてしまい、トルコ航空の便のみを移転させたいと考えているようだ。それゆえ、われわれとしてはこのような不公平な扱いを受け入れることはできず、自社の便をエマーム空港に移転することもできない」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:1161 )