ジャンナティー師の息子、内務次官に就任 シャルグ紙
2005年09月25日付 Sharq 紙

2005年9月25日付シャルグ紙オンライン版

 アーヤトッラー・アフマド・ジャンナティー護憲評議会書記の息子であるアリー・ジャンナティー氏が今日、内務省内のセレモニーで内務省の新しい政治担当次官として、同省職員らに紹介された。

 同氏は今日午前、ハータミー政権時代の前任であるモルタザー・モバッレグ氏とモスタファー・タージザーデ氏の後継として、同職に就任した。

 ホラーサーン州知事や駐クウェート・イラン大使といった職歴を有するジャンナティー氏が、内務次官として采配を揮う立場に就いたわけだが、この地位は、前任の次官らがその職責が抱えるセンシティヴさゆえに、多くの問題に直面した地位でもある。

 彼の前任のモスタファー・タージザーデ氏は第6議会選挙を実施する際、不正な運営を行った疑いで、判決により同職から更迭されており、またモルタザー・モバッレグ氏も、第7議会選挙の際、同選挙の実施後に、もはや国家選挙管理委員会を運営する用意はない旨明言したために、出廷を余儀なくされたことがある。

 このようなセンシティヴな問題は、アリー・ジャンナティー内務省新政治担当次官にとっても、決して無縁なものではないようだ。このことは、同氏が護憲評議会書記と緊密な関係を有しているにも関わらず、親睦セレモニーにおいて、次のように語ったことにも現れている。「宗教的・民族的少数派の問題、民族問題、マイノリティー文化の問題、政党に関わる問題、国家の富や権力の配分の問題、そしてなかでも最も重要な問題として、選挙をめぐる問題など、国家のセンシティヴな問題の多くは、内務省政治担当次官職の管轄下にある。選挙をめぐる問題は、国で最も物議を醸すことの多い問題の一つであって、内務省のその他の部局や〔内務省の管轄下にある〕州自治体が活用されることで初めて、選挙によって〔国として〕必要なまとまりが生まれることが可能となろう」。

 ともかくも、内務省でのアリー・ジャンナティー氏の職歴、そして同省の機構に対しても比較的通暁していることなどを考えると、同省で新たに就任したその他の高官らと比べて、あまり波風を立たすことなく、次官としての職務をこなすことができるだろうと想像できる。とはいえ、一部情報筋は、同氏が護憲評議会にいる彼の父とは異なった意見を持っていると考えていることも事実である。

 また本日、ジャンナティー氏に加え、同省関連部局や外郭組織に新たに就任した責任者らも、内務省国会担当次官に任命されたムーサー・プール氏とともに紹介された。

 プール・モハンマディー内相はこのセレモニーの中で、新たに就任した責任者らに対し、執務にあたってはバランス感覚を持ち、政治問題を仕事の場に持ち出さないよう求めた。

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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:962 )