ハーメネイー最高指導者、アフマディーネジャード大統領を擁護 シャルグ紙
2005年11月15日付 Sharq 紙

2005年11月15日付シャルグ紙2面

【ISNA】アーヤトッラー・ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者は昨日、全国の金曜礼拝導師との会合において、イラン・イスラーム共和国体制が自らの目標に向かって力強く前進しており、革命の基本理念とイマーム・ホメイニーの立論にもとづいて、過去20年間の歩みを総括しているところであると指摘した。その上で、「団結と〔敵への〕警戒の維持」、希望の精神に満ちた「革命の精神と価値の護持」、社会のための決断・勤勉・努力、そして「革命の精神的価値に対する国民、特に若者らの大いなる期待の適切かつ正確な活用」が、現在最も求められているとの見方を示し、次のように語った。

 「今日、お陰様で、大統領及びその政府は、イスラーム革命のスローガンとともに、そしてイスラーム革命のために、真剣に努力・邁進しているところである。国民各位は、政府及び大統領を支持し、彼らに助力を与えるべきである」。

 最高指導者はイラン・イスラーム体制のイスラーム世界全体への影響力に触れた上で、次のように指摘した。「イスラームの旗は、今日イランにおいて誇らしげにたなびいている。イスラーム・イランが自らの誇りとしているのは、科学の発達、国の発展、困難の克服のあり方をイスラーム的方法・教えにそって追求していることであり、このような現実は多くのムスリムにとっての励ましであり、模範となっている。と同時に、それは世界の支配体制にとって切迫した脅威となっているのである」。

 最高指導者は、特に大統領選挙後の状況にとって必要とされるのは、これまで以上に警戒を怠らず、団結を維持することであるとの見方を示した上で、「イスラーム体制の団結・強化が重要だ。選挙時のしこりを深刻ならしめるような言動は、いかなるものであれ、厳に慎まれたい」と注意を促した。

 〔中略〕

 ハーメネイー最高指導者は、若者の信仰心を深めることは社会にとって基本的に必要とされることであり、金曜礼拝導師の義務の一つであるとし、次のように付け加えた。「若者たちの宗教や精神的価値への大いなる期待は、一つの現実である。先般の大統領選挙は、その証左である。というのも同選挙では、物質的誘惑に満ちたスローガンや、西洋的な政治概念に染まったスローガンが一部見られたにもかかわらず、若者らによって構成された大多数の有権者は、正義を求め、革命の原理を主張し、革命の価値を叫ぶスローガンに共感を示したからである。この現実を忘れてはならない」。

 アーヤトッラー・ハーメネイーは、国民が革命のスローガンに共感を示したことがアフマディーネジャード政権誕生の要因であったとし、同政権を活動的なもの〔?〕として評価した。さらに現大統領及びその政権に対する自らの立場は、これまでの政権に対するそれと何ら変わりがないと強調した上で、次のように付け加えた。「大統領やその政権を構成するメンバーに対する評価は、いかなるものであっても、可能でなければならない。しかし残念ながら、新政権発足から2か月半しか経っていないにもかかわらず、過去の政権に対しては6か月あるいは1年経っても見られないような、過度な期待が一部見受けられる」。最高指導者は一部新聞紙上に見られる新政権に対する批判や要求に関し、公正さを欠いたものであるとの見方を示した。

 〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:1308 )