ラフサンジャーニー師、アフマディーネジャード政権を厳しく非難 シャルグ紙
2005年11月17日付 Sharq 紙
2005年11月17日付シャルグ紙1面
【政治部】全国金曜礼拝導師の大会2日目に当たる昨日、これまでにあまり例のない出来事が2件起きた。ハーシェミー・ラフサンジャーニーとハサン・ロウハーニーの両師が大会の席上で、最近の情勢に関し、同大会に出席していたテヘランの宗教指導者たちを大いに驚かせるような批判的発言を繰り出したのである。
ラフサンジャーニー師は昨日、批判的な口調で自らの演説を切り出すと、宗教指導者たちが参集していた旧国会議事堂はしんと静まり返った。一部の政府関係者が以前、過去16年間の政府の業績を疑問に付す発言をしたことに対し、ラフサンジャーニー師は、「革命の輝かしい時代のすべてを疑問に付すような発言は、社会に悪影響を及ぼすものだ。そのような発言をする人物は、もし恐れを知らぬならば、革命の成就のために闘った時代すらも疑問に付すような挙に出るだろう。彼らは闘争の時代をも認めようとしていないのだ」と声を荒げたのである。
同師はさらに、「われわれが25年にわたり嘘を言い続けてきたなどと、若者たちが疑うよう仕向けるような行為は、全く許されない」と論じた。
〔中略〕
同師は、革命のさまざまな肯定的側面の傍らには、なし得なかったこともまた多く存在していることは否定できないと認めた上で、次のように述べた。「国民的団結と統一が損なわれようとしている。国民としての統一を傷つける者こそ、疑問に付されるべき当の本人である。このような行為を為そうとする者とは誰なのか、それをここで名指しすることはできないが、しかしもし国民的団結と統一が損なわれたのであれば、それは非常に危険なことである。われわれが直面する真の脅威とは、外部からの陰謀・攻撃であり、この脅威はつねに存在する。しかし、特別な要因、なかでも国内情勢は、この脅威をさらに深刻なものとしている。今日、特別な状況、特に国内情勢は外部からの攻撃・侵略という問題を切迫したものとしているのである。敵は我が国を脅迫するための口実を探している。核問題や人権問題は、敵の口実にとってうってつけである」。
〔中略〕
公益判別評議会の議長を務める同師はさらに、演説の中で次のように続けた。「今日社会は二極分化しており、一部には攻撃的な態度を取っている者もいる。一部の派は今日、国にとって価値ある人々、有能な管理者を排斥し、孤立化させようとしている。このような悲劇は、腫瘍のように国を苦しめている。もし多くの人々が意思決定の場から外されるようなことになれば、彼らもまた攻撃的に振る舞うことになるだろう。一度に問題を解決することなどできないのだ、ということを理解しなければならない。この派の者たちは、すでに一部の人々を排除し、粛清し、孤立化させるという挙に出ている。彼らは、体制にとって貴重な戦力となっている人々を、汚名を着せて孤立化させようとさえしている。‥‥」
〔中略〕
ラフサンジャーニー師はさらに、次のように指摘した。「経済的腐敗との闘いは必要なことであり、義務である。しかし、問題を曖昧なイメージで描き、『すべてを疑問に付そう』などのことばを吐くことは、経済的腐敗との闘いなどでは断じてない。もし誰が経済的に腐敗しているのか知っているのならば、その者の名を挙げ、その者に罰を下すがいいだろう。しかし、曖昧なイメージを描いたまま、あたかもすべてが腐敗しているなどと発言することは、許されないことだ。これは革命と国の未来に対する暴力である。失われた信頼は、もはや取り戻せないということを知るべきだ。彼らは『経済的腐敗との闘い』という名の下で、きわめて安易かつ曖昧に、多くの国の責任者らに汚名を着せ、疑惑の目を向けている。『経済的腐敗と闘おう、そしてすべてを腐敗の名の下で糾弾しよう』などと言うことは、革命と体制の未来に対する暴力である。信頼を取り戻すことは、非常に困難な仕事なのである」
〔後略〕
現地の新聞はこちらから
( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:1322 )