現政権にとって「貴族政治」など無縁:アフマディーネジャード大統領 シャルグ紙
2005年11月17日付 Sharq 紙

2005年11月17日付シャルグ紙2面

【ISNA】アフマディーネジャード大統領は金曜礼拝を、社会における同胞愛にとって最も基本的な集いであるとし、「金曜礼拝導師は社会正義の実践にとって最も重要な支援者である」と述べた。

 マフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日、全国の金曜礼拝導師との会合の中で、さらに「金曜礼拝は教導と敬虔、連帯の熱気にあふれた集いである。それはイスラームの預言者が神の命により、その礎を築いたものであり、現代にあってはイマーム・ホメイニーの指示の下、その焔はますます強くはためいている」と続けた。

〔中略〕

 大統領はまた、イスラーム革命とその他の革命の違いにつき、「イスラーム革命は預言者たちの運動の継続であり、正義に満ちた世界へと人類を導くための一歩である」と論じ、さらにイスラーム革命の理念とは、完璧な人間が統治を行う栄光の時代を実現すべく、準備を整えることに他ならないと強調した上で、「我らが革命の使命とは、救世主マフディーの出現ヘ向けて準備を整えることである。そのためには、イランは力強く、進歩した社会、イスラーム的模範を示すことのできる社会とならねばならない」と述べた。

 大統領はさらに、「今日われわれは、西洋のシステムや思想の模倣を慎み、救世主待望の思想に基づいて、経済、政治、文化の各分野での政策を構想する必要がある」と述べた。アフマディーネジャード大統領はその上で、正義の拡大、予算の公正な配分による全国レベルでの機会の均等化、貧困地域開発のための金融上の便宜の提供、一極集中の解消、レザー婚資基金の立ち上げ、輸出振興、政府支出の節減、行政における汚職の防止、差別や非効率解消のための排他的高級官僚サークルの開放と人民への機会の拡充、経済発展などへ向けた政府の諸政策を打ち出した。

 大統領はまた、現政権には「貴族政治」が入りこむ余地などないと力説し、「3億から5億トマーン〔約3800万円から6300万円〕もするような防弾車が海外から輸入され、一部の高級官僚がそれを所有するような状況を、我々は今後許すつもりはない」と付け加えた。大統領はさらに、「15の〔政府系企業の?〕経営委員会に名を連ね、そこからそれぞれ200万トマーン〔約25万円〕もの報酬を得ているような人物が、現政権に敵対的な発言をしているのも、理由のないことではない」と続けた。

〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:1336 )