女性が大統領になることは可能である:アーヤトッラー・サーネイー シャルグ紙
2005年11月20日付 Sharq 紙
2005年11月20日付シャルグ紙2面
【ILNA】アーヤトッラー・サーネイーは「宗教を政治から切り離すべきか否かは、国民の意思にかかっている。イラン国民は、イスラームを柱とした共和国体制を投票により選択した。もし将来、残念ながら国民がもはやこのような体制を望まず、それに反対する票を投ずるならば、そのような選択は尊重されねばならず、宗教の政治からの分離は国民の判断により決定される」と述べた。
アーヤトッラー・サーネイー事務所広報部の発表によると、同師はフォックス・ニュース・テレビジョンとのインタビューの中でこのように語り、さらにイスラームにおける人権擁護の思想こそ、彼が現在最も関心を抱いているテーマに他ならないとした上で、「今日人権問題が世界中で取り沙汰されており、イスラームは人権に反しているとの意見も一部聞かれる。それゆえ、われわれとしては、これまで以上にこのテーマに注意を払い、正義や平和、慈愛や公正の精神に基づくイスラームの真の思想を読み解く必要がある」と付け加えた。
マルジャエ・タグリード〔シーア派イスラームの最高の宗教権威〕であるサーネイー師はさらに、次のように続けた。「男性であること、すなわち性は、国家において指導的地位を担う際の条件ではない。人間性こそ、その条件である。それゆえ、女性が大統領になることも可能である。とはいえ、現在の状況を考えると、われわれが生きている間に女性が高い地位に就くのを目にする可能性は低いと言わざるを得ないが」。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:1341 )