シェムディンリの本屋爆破事件と同じ爆弾、ジャンダルマの車から発見(Milliyet紙)
2005年11月23日付 Milliyet 紙

ハッキャーリのシェムディンリ郡でウムト書店に投げられた手榴弾と、告発された下士官の車で発見された手榴弾が同種のものであることが分かった。自称PKKベイセル・アテシ容疑者は、11月9日、元PKK(クルド労働者党)受刑者のセフェリ・ユルマズ所有のウムト書店を標的とした事件後、拘留され、先週逮捕された。アテシ容疑者が乗り込もうとしていた30AK93ナンバーの軍警察(ジャンダルマ)の車には、下士官のオズジャン・イルデニズとアリ・カヤが同乗していた。この3人とともに現場で実況見分が行われたときに発砲したため逮捕されたタンジュ・チャヴシュ専門軍曹についても捜査が続いている。

■任務命令書
軍警察は、検察からの質問に対して公式文書で次のように返答した。問題の人物は、『諜報と作戦行動』のためシェムディンリ郡にいた。車から発見されたカラシニコフと手榴弾も任務のために与えられた。任務は『PKKとセフェリ・ユルマズの関係解明』であった。
この説明書類と共に、ユルマズとPKKとの関係が現在も継続していることを裏付ける電話記録と、シェムディンリ検察の管轄地域外で行われた捜査資料も検察に提出された。

■検証は継続中
事件現場で爆発した爆弾や下士官達が、PKK捜査に関わっていた可能性があるという点については、まだ最終的な答えが出されていない。捜査機関は、次のように述べた。「テロ組織との関係を示す記録をはじめとする文書は十分に証拠書類となりうるものである。郡の中心部では軍警察が警察として機能している。そのようなところで軍警察が諜報活動を行ってもよいのかについても検証している。テロとの戦いには関係機関が一致団結して対処する必要がある。またその活動は継続して行われるべきである。」

検察は、事件が「PKKの陰謀」であり「外部からの情報をもとに、下士官達が本屋周辺にいる時におこされたのだ。」という主張についても捜査中であると述べた。タンジュ・チャヴシュ容疑者は、検察による実況見分が行われていたとき、検事を含む群衆に発砲したことについて、「私の車に妻と子供達がいた。攻撃されたので、私は空中に発砲した。」と主張している。しかしタンジュ・チャヴシュ容疑者が攻撃されていることを目撃した人はいないことが分かった。


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( 翻訳者:新井 慧 )
( 記事ID:1365 )