【ISNA】フランス側からホマー(イラン航空の愛称)へ一年遅れで引き渡された政府専用航空機の移譲式典が、本日道路・運輸大臣が参加しない中とり行われた。
ゴラーム=ホセイン・エルハーム大統領府長官は、この式典で航空機購入の経緯について語り、「1382年(2003年3月~2004年3月)にフランスの会社との間で結んだ契約では、購入することになった航空機を会社側が2000万ドルかけてVIP輸送用に〔グレードアップした形に〕改装することが決められていた」と述べた。
さらに同氏は、「遺憾なことに、1383年(2004年3月~2005年3月)にイランに引き渡されるという契約に反して今年初め、この航空機は移譲が制限されているという発表がなされた。しかし法的に訴えることで、同機はイランに引き渡された」と述べた。エルハーム氏はこの航空機の価格が6000万ドルであると発表し、「契約に基づき、フランスの会社はイランに対し約50万ドルになる損害の一部を賠償しなければならない。この件は現在訴訟中である」と述べた。
同氏は、会議室やインターネット通信設備が整っているといった、VIP仕様の航空機内でいろいろ可能となる事柄について触れ、「これはエアバス321型の中古品ではあるが、その使用比率は低く、飛行時間はおよそ1500時間である」と説明した。同氏は、大統領が使用していない際この専用機が用途のないまま置いておかれることについて、「同機は我々の国の財産であり、それにふさわしい使われ方をしなくてはならない」と述べた。
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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:1393 )