いよいよトルコでも分煙の動き:まずはイスタンブルから(Milliyet紙)
2005年11月28日付 Milliyet 紙

 イスタンブル大都市役所カーディル・トプバシュ市長は、ミッリイェト紙に対して行った会見で、レストランのような室内で喫煙エリアと禁煙エリアを区別するために、この問題を大都市議会へ提出することを明らかにした。トプバシュ市長は、あらゆる店の経営者に、非喫煙者にやさしい空間を望でいると呼びかけた。トプバシュ市長はミッリイェト紙に以下のように述べた。

■「非喫煙者が健康被害にあっている。」
 「レストランのような室内で、利用者のために喫煙席と禁煙席を区別するときが来た。全ての先進国はすでにこの方向で動いている。たばこが健康に与える脅威を真剣に考えなくてはならない。喫煙は、たばこをすう者の健康を脅かすだけではないのだから。受動喫煙も能動喫煙と同じくらい有害であることが知られている。したがって室内で喫煙者は、自分の横に座っている人の命をも危険にさらしていることになる。他人の命を危険にさらす権利をもつ者などいないのだ。」

■「禁煙を促進する。」
 「この国は過去にこの問題で喫煙者に対して寛大であったかもしれない。しかし今、我々はもっと注意深くならなければならない。この問題について、室内では少なくとも喫煙エリアと禁煙エリアというかたちでスペースを分けることができる。これは禁止ではない。こうすることで、少なくとも喫煙スペースを制限し、禁煙を促進する。禁煙したい人々の意思を応援することにもなる。」

■「EUを待つのはやめよう。」
 「この問題についての法律の草案はもともとある。またEU法では喫煙について非常に明確な禁止判決がある。完全加盟の交渉過程において我々は、EUの指示を実施せざるを得なくなるだろう。EUとの交渉を待つまでもなく、もともと協議事項に入るこの問題を今から実行しよう、と私は言っているのだ。」

■「イスタンブルが前例となれ」
 「私は店の経営者たちへ以下の呼びかけを行いたい。
非喫煙者へも思いやりを持ち、彼らの健康を考え、彼らへ思いやりのあるスペースを設けてください。さあ、トルコ初の実践をイスタンブルから始めましょう。イスタンブルからトルコ全土へ広め、イスタンブルにおける正しい一歩がトルコ全土への前例となれ。」

■「協議事項に入れた。」
 「この問題をこれから大都市議会の協議事項へ入れ、各グループの代表と話すつもりだ。我々はこの問題を認可させるために必要なステップを踏むつもりだ。」


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( 翻訳者:岩根 匡宏 )
( 記事ID:1394 )