北キプロスで30年の伝統に終止符(Milliyet紙)
2005年11月03日付 Milliyet 紙
北キプロス・トルコ共和国(北キプロス)の政府関係者と、北キプロス駐在のトルコ共和国軍人、そして在北キプロス・トルコ大使が、一同に介して断食明けの祭りの表敬客に挨拶をする、という慣例は廃止されることになったと、発表された。この慣習は、30年間続いてきたが、第2代北キプロス大統領メフメト・アリ・タラトによって終止符を打たれることになった。
前大統領ラウフ・デンクタシュ主催の断食明けの祭のパーティーでは、大統領と並んで主催者側にたっていた在北キプロス・トルコ大使、トルコの平和維持軍司令官、そして防衛軍司令官は、明日大統領官邸で開かれる予定の祝賀パーティでは、ホストの側には立たない。これらのトルコ代表の人々は、その他の祝賀客と同様に、お客として北キプロス・トルコ大統領に握手をし、大統領の前を通り過ぎる。
■新聞で告知
北キプロス大統領府が新聞に「メフメト・アリ・タラト大統領とオヤ夫人が国民とともに祭りを祝うだろう」というお知らせを掲載し告知した。大統領府で開かれるお祝いの席にはアイダン・カラハン在北キプロス・トルコ大使や平和維持軍指令官のハサン・メミシュオール中将は「大統領と並んで表敬客を迎えるための」招待は受けなかったことが明らかにされた。
大統領府事務官のギュナル・オズオールは、在北キプロス大使と平和維持軍指令官はお祝いのために公邸に招かれたのであり、表敬客を迎えるのはタラト大統領とその妻のオヤ夫人だけであると述べた。タラト大統領はアメリカ訪問による疲労を理由に、断食月明けの二日目に表敬客を迎える予定だ。デンクタシュ前大統領は、在北キプロス大使と平和維持軍指令官が表敬客出迎えに列席しないのであれば、祝賀式典に参加しないつもりであると述べた。
■「国旗降納は一種の泥棒行為」
タラト大統領は、欧州議会のマトサキス・キプロス共和国選出議員がトルコ国旗を降ろしたことについて、次のように話した。「これは一種の泥棒行為であり、恥ずべきことだ。いかなる場所でも認められない恥ずべき行為だ。マトサキスのこうした行為はこれが初めてではなく、何度も繰り返している。彼ならやりかねない・・・。」一方、トルコと北キプロスは、国旗の盗難事件に関して国連に懸念を表明した。
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( 翻訳者:田林 玲 )
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