ラマザン明けの里帰りラッシュで交通事故多発(Milliyet紙)
2005年11月07日付 Milliyet 紙
あらゆる対策や警告にも関わらず、ラマザン明けの休暇中、各地の幹線道路は再び血で染まった。5日間で起こった交通事故により85名が死亡したほか、456名が負傷した。
祭日を通して、アンカラとイスタンブルでは交通事故により8人が亡くなった。他県では祭日の前日に起こった事故で16人が死亡し、50人が負傷した。祭日の初日には14人が死亡したほか、負傷者は191人に上った。2日目には10人が亡くなり35人が負傷した。祭日の3日目は、死亡13人、負傷102人だった。
■祭日最終日は24人死亡
休暇の最終日、幹線道路では死亡事故が相次いだ。昨日の23時30分までに起こった事故により、24人が死亡し44人が負傷した。
・エルズルム-チャト間の道路の10キロメートル地点で、旅客バスと自動車1台が衝突した。バスの下敷きになり20メートル引きずられ、側溝でひっくり返った車に乗っていた子供4人を含む一家9人が亡くなった。死亡者の身元は、ネゼヘ(57)、エブベキル(75)、ファーティフ(12)、オメル・ファルク(8)、エミルハン(3)、エユプ(2)、ハテム(9)、ファトマ(40)、ベフビ・ユズギュルドゥ(40)と判明した。
■昨日の他の事故は以下の通り
・バルケスィル:5人死亡
・イズミル:1人死亡、1人負傷
・ブルサ:1人死亡、3人負傷
・ディヤルバクル:8人負傷
・カイセリ:8人負傷
・ハタイ:1人死亡、8人負傷
・サムスン:6人負傷
・アダナ:1人死亡、1人負傷
・ブルサ:4人死亡、4人負傷
・ガズィアンテプ:1人死亡、3人負傷
・メルスィン:1人死亡、2人負傷
■15年間のラマザン明け休暇で死者2123人
警察のデータから集めた情報によると、過去15年間に108日あったラマザン明けの休暇中、2286件の交通事故が発生した。統計データによると、これらの事故で合計2123人が死亡し、4504人が負傷した。祭日休暇の期間を考慮すると交通事故の発生件数は以前に比べ減少している一方、死亡事故は昼間や晴れた日に最も多く起こっていることが判明した。専門家は、暑いと息がつまりそうになるためドライバーがシートベルトを装着しないといい、運転手が暑さから逃れるために出来るだけ早く目的地に着こうとスピードを出すと指摘した。
■休暇の最終日は帰宅ラッシュ
ラマザン明けの休暇を南部のリゾート地や故郷で過ごした人々が最終日ぎりぎりまで帰宅を延ばしたのと悪天候のため、高速道路の料金所やフェリー乗り場には自動車の長い列ができた。
■代行路を設置
アンカラ-イスタンブル間の高速道路は交通量の増大のためアバントとカイナシュルの料金所には昨日渋滞が発生し、カイナシュルでは7キロの列ができた。幹線道路局は渋滞を緩和するため、高速道のボル西と東の出口からD-100道に抜ける代行路を設けた。
ヤロワのトプチュラル桟橋でも昨日は帰宅ラッシュとなった。長い列を見た休暇帰りの人の中には、イスタンブルまでイズミット湾を迂回して戻る人もいた。休暇の最終日は、通常8隻のカーフェリーの数が11隻となった。
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( 翻訳者:坂 泉穂 )
( 記事ID:1249 )