ミール=カーゼミー商業相、農業交渉で紛糾するWTO香港閣僚会議へ シャルグ紙
2005年12月15日付 Sharq 紙
2005年12月15日付 シャルグ紙4面
世界貿易機関(WTO)の閣僚会議が中国の香港で開催されている。昨日水曜日、ミール=カーゼミー商業相が香港に向けて出発した。ミール=カーゼミー氏は、同閣僚会議で代表演説を行うとともに、オブザーバーとして出席し、主に農業貿易と[国内農業保護のための]補助金をめぐる交渉に関連した会合を見守る予定である。
WTO加盟国閣僚会議は、同機関の最高決定機関である。閣僚会議は、火曜日午後、香港特区の曽蔭権(ドナルド・ツァン)行政長官の演説によって開会した。続いて、パスカル・ラミ-WTO事務局長が演説し、各加盟国が補助金という重要課題に関して、前向きで合意可能な結論を見出すよう希望すると述べた。
(中略)
WTOは、[今月11日に]サウジアラビアが正式加盟国となったことにより、149の加盟国を抱える機関となった。WTOの継続的な分裂状態にも結びつきかねない、同機関の最重要課題は、国内農業補助をめぐる激しい対立にある。
欧州連合[・欧州委員会]の通商担当、マンデルソン委員は、昨日、WTO閣僚会議のなかで、アメリカに対し、依然として誤った立場を取っていると非難した。マンデルソンは、ロブ・ポートマン米通商代表と、記者団を通して事実上の舌戦を交わしている。また、ブラジル外相は、双方に[国内農業保護のための]補助金を撤廃することを要求した。ブラジルは、G20グループ、すなわち、最重要の発展途上諸国のスポークスマンを務めている。
依然として、農業交渉をめぐる紛糾が続いている。
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( 翻訳者:前田 君江 )
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