政府の地方開発プロジェクト始動(アル・アハラーム紙)
2005年12月12日付 Al-Ahram 紙

■ 366の新プロジェクトで2万4,000件の雇用機会創出
■ 240の工場が稼動開始、126プロジェクトが各県で実施中
■ 投資家たちによる整備された土地の取得が容易に

2005年12月12日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 投資の拡大、諸分野での新プロジェクト立ち上げ、若者のための雇用機会創出などに対する国家的努力の結果、60億ポンドを超す投資による366の新たな工業・農業・観光プロジェクトが今期に立ち上げられ、2万4,000件の雇用機会が創出される。

 政府の尽力は、こうしたプロジェクトに加え、市民社会や民間団体の開発プロセスへの参加促進、最新テクノロジーを取り入れた工業地帯建設のための新たなビジョンの設定、職業訓練センター及び専門研究所の設置、そこに至るまでの輸送手段の確保、さらにはプロジェクトを立ち上げるために必要な設備を整えた用地を投資家たちが容易に取得できるようにする措置にまで及んでいる。

 また過去5ヶ月の間に新たに240の工場が生産段階に入り、それらの工場への投資費用は23億500万ポンド、年間の生産高は31億6,800万ポンドに達し、年間6,739万7,000ポンドに達する賃金を伴う10,000件の新たな雇用機会を付与した。またそれらの工場は20の県にわたって設立された。

 さらに各県における開発支援努力の延長として、およそ37億の投資費用で126の新たなプロジェクトが現在実施され、1万3,600の雇用機会を創出している。これらは7県をカバーする“基幹プログラム”の枠組みで進行中であるが、地域開発省は次の段階では全県に活動を広げる予定である。(中略)

 地域開発相のアブドゥッラヒーム・シャハータ博士は、「エナ、ワーディ・ゲディード、ベニ・スウェイフ、ムヌーフィーヤ、ファイユーム、アレキサンドリア、ソハーグの諸県はプロジェクトの具体的な実施を始めた。諸県でのプログラム実施開始から一年を経て当省は目下、基幹プログラムの成果を全体に配分するよう努めているところである」と述べた。
 加えて博士は、本紙の特派員シャリーフ・ガーバッラーとの会見において、「基幹プログラムは傑出した人物を彼らの故郷と結びつけ、出身県の開発への彼らの参加を支援することを目的としている」と述べた。

 また博士は、地方分権に重きをおいた柔軟な手法を通じて国民と社会の参加を活性化させるという新たな形で開発問題に対処し、特に市民社会や民間団体を支援する、という省の方針を強調した。


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( 翻訳者:杉原みどり )
( 記事ID:1595 )