ヴァン百周年大学のアシュクン学長、76日振りに釈放(Milliyet紙)
2005年12月30日付 Milliyet 紙

ヴァン百周年大学のユジェル・アシュクン学長が76日間の拘留期間ののちに自由の身となった。15日前に行われた審理で「容疑者の事情聴取が終わっておらず、証拠が集まっていない」との理由で拘留期間の延長が決まったアシュクンは、満場一致の決定で釈放された。アシュクンは、体調不良のためこの朗報を病院で聞かざるを得なかった。大学の医療器具の購買に関する入札を悪用し、418人に領収書を切らせた容疑で3115年もの懲役刑を求刑されたアシュクンの裁判はヴァン第3重罪裁判所で続いていた。

■「出廷する必要はない」

裁判所の「出廷する必要はない」という通知に基づき審理に出席しないアシュクン学長は、決定を病院で知った。審理では容疑者の同大学のセリフ・ユルトクラン副理事長、行政官のシュクラン・ユルトクラン、同ビュレント・シャーヒンが罪状を否認した。

■退院は一週間後

同大学医学部研究病院のヒュセイン・アヴニ・シャーヒン院長は、アシュクン学長は来週まで病院に留まると述べた。学長に自由で自然な環境で過ごしてもらうことができなかったのが苦痛だったと話すシャーヒン院長は、「司直の下した決断を歓迎する。これで学長を鉄格子の中ではなく普通の環境で診察できる」と語った。またアシュクン学長が心臓と精神を患っていることを明らかにし、「来週精密検査をし、その結果を見てどういった治療をするか判断する」と述べた。

■15日間で何が変わった?

15日前の初回審理でアシュクン学長の釈放を主張したフェルハット・エルバシュ裁判官は、中立でないという理由で審理委員を外された。エルバシュの代わりに委員となったヴァヒット・バルタジュ裁判官も釈放に賛成したが、多数決により拒否された。それから15日経ち、新たな証拠が追加されていないにもかかわらず出された釈放の決定は、「この15日間は何のため?」という問いを世論に投げかけた。アシュクンとともに逮捕されたのち、11月13日に刑務所内で自殺したエンヴェル・アルパル副理事長も、重罪刑務所の待遇と本人が無実を主張していた罪での訴追に耐えられていたなら、昨日の審理で釈放の決定を受けるはずだった。

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:1619 )