アメリカ訪問中の首相へ、詩の朗読での逮捕事件についての質問(Milliyet紙)
2005年06月08日付 Milliyet 紙

■エルドアンへ詩についての質問
ワシントンにおける初日、米国のオピニオンリーダーや種々のプレスの代表者と面談したエルドアン首相は、投獄の原因であった詩について説明した。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相に、昨日ワシントンにおける会見中に、1997年にスィイルトにて朗読したために刑に処せられた詩に関する質問が向けられた。
国立公共ラジオ局(NPR)のロバート・シーゲルのインタヴューに応じたエルドアンは、「あなたは詩を読んだために投獄されました。トルコではその詩を別の人が読んだら、投獄されるのですか?」という問いに関し、詩は「問題にはならなかった」、詩のために与えられた刑の決定は詩の内容ではなくて、詩を朗読した人物に拠ったのであると述べた。
エルドアンは、ディック・チェイニー副大統領の娘、リズ・チェイニーも含むグループのオピニオンリーダーたちとの会談で、トルコ・アメリカ関係における諸懸案、EU問題、反アメリカ主義問題に関する質問に答えた。

■古いページには何があったのか?
エルドアンは、二国間関係において新しいページが開かれるだろうと言われることに異議を唱え、「古いページには何があったのか?古いページは終わっていないのに、新しいページにしようだなんて。二国間関係には危機も懸念もなく、強化しながら継続していく。」と述べた。 
エルドアンはCNN国際版テレビでウォルフ・ブリッツァーのインタヴューも受け、またワシントンポスト紙出版委員会と会合を持った。エルドアンはすべての会見やインタヴューにおいて、イラクにおけるPKKの存在に対して措置を講ずることをアメリカに要求していくと語ったとのことである。首相は、シリアやイラク問題への質疑に関しても、地域の問題に拡大中東構想の枠内で検討し、また民主化の方向で関係各国へ支援することに努めていると述べた。

■イラク非難
エルドアンは、米国の公共ラジオ「アメリカの声(VOA)」での会見で、許可が拒否された問題が、トルコ・アメリカ関係にますます影を落とすことになると不満を述べた。トルコがイラクにおいてアメリカに提供する支援は、十分に評価されていないと指摘するエルドアンは、トルコがアメリカのパワーに、食料、水、燃料を含めている上、武器を除き最も多くの兵站物資を提供している国であることに注意を促した。
エルドアンは昨晩、世界銀行の新総裁ポール・ウォルフォヴィッツと一堂に会し、米国トルコ協議会が催した食事会で講演した。我々の紙面に載せるには、首相の話は未だ終了していなかった。


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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:165 )