PKK、クルディスタン自治政府議長バルザニへ支援要請(Milliyet紙)
2005年06月14日付 Milliyet 紙

PKK(クルド労働者党)のズべイル・アイダル党首は、IKDP(イラククルド民主党)マスード・バルザニ党首に対し、支援を要請した。バルザニは、イラク北部の町アルビルで行われた選挙で「クルド自治政府議長」に選出され、今日、宣誓し就任することになっている。
PKKに向け放送する「ロジテレビ」でメッセージを伝えた元DEP((クルド系の)民主党)の国会議員であるアイダルは、バルザニの選出がクルド人の中東での地位確立に向かう一つのステップであるとし、次のように述べた。

■戦闘状態が問題だ
「クルド問題が、イラクと南クルディスタン(イラク北部)において一定の段階に来ているにもかかわらず、クルディスタンの他の3地域(シリア、イラン、トルコを指している)は戦闘状態にある。バルザニの前には、重大な任務がある。クルド問題が全て解決されなければ、(クルディスタン)南部での成果は危うくなるだろう。我々は、トルコ政府と戦闘状態にある」。
バルザニに対し、イラク北部以外で生活するクルド人も期待をかけていると述べるアイダルは、「北部(東、南東アナトリア地方)での戦闘への支援を望む。北部で問題解決が実現しなければ、南部での解決も制約を受けることになるのは明らかである。クルド人が一体となり、共同戦線を張る必要性は、これまでにないほどの急務である。我々の要請に対し、バルザニからよい返事があることを期待している。また我々はイラク北部の連邦制への移行も支持している」と述べた。

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:223 )