バクーで野党連合集会:アゼリー人広場に集結(Radikal紙)
2005年06月05日付 Radikal 紙

異論の声が無視されるアゼルバイジャンで、3大有力野党であるムサヴァト党、人民戦線党、民主党が、約2年ぶりとなる大規模集会を、首都バクーの一角にあるゲレベ広場で開催した。約1万人が参加した集会では、「自由な選挙」、「アアリエフ辞任」「解放」といったスローガンが掲げられた。
主催者によれば多数の若者と女性が参加したと見られる集会では、ムサヴァト党のイーサー・カムベル党首が、「ヘイダル・アアリエフとイルハム・アアリエフ政権と言えば、氾濫する不正、国家簒奪、表現の自由の圧殺といったことが脳裏をよぎります。治安部隊は犯罪組織と化してしまい、暴力、誘拐といった犯罪活動を行っているのです」と述べた。他の演説でも、野党勢力の統合と、もはや変化を望む人々の一致団結こそが必要であると主張される一方で、11月の議会選挙の民主的な実施のためには、西欧の諸(選挙監視)組織が業務に当たることが要求された。
警官隊によって会場周辺は広範囲にわたって治安封鎖されたが、苛烈なものとはならなかった。但し、演説会場には相当数の人々が入場できずにいたため、警官隊によって「もっと後ろへ下がりなさい」との呼びかけがなされた。

■デモに電気で妨害

現地時間の16:00に始まった集会は、18:00に当局によって意図的に停電させられたことで終了した。しばらく広場で復旧を待っていた参加者たちは、その後粛々と解散した。
バクーにある海外ミッショナリーの代表者もオブザーバーとして参加した。
海外のジャーナリズトやメディア組織も非常に関心を示した同集会では、各政党指導者のポスターに加えて、アメリカ大統領ジョージ・ブッシュの「我々は自由を望む(We want freedom!)」の文言入りの写真を掲載したプラカードも見られた。反対勢力の次回の集会は、6月18日に同会場で行われると見られる。


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( 翻訳者:長岡大輔 )
( 記事ID:138 )