EUのフランス警察による暴行に対する見解(Milliyet紙)
2005年04月28日付 Milliyet 紙

イスタンブルでの暴行を批判していたEUがフランスで起こった同様の出来事に対しては理解を見せた

フランスで政府の教育改革に反対運動を起こした高校生に対して取られた暴力行為に対しEU諸国から様々な反応が見られた。これついてEU委員会は見解表明を避ける一方、EU議会は「イスタンブルで女性に向けられた暴力とパリで学生に取られた措置は同じものだ」と述べた。EU委員会のジョセ・マニュエル・バロッソ委員長のスポークスマン、フランチョイス・レ・バイルは、この件に関する質問への回答を頑なに避けながら、「パリでの警棒による暴力についてフランス政府に問う必要がある」と話した。EUのオッリー・レフン警部のスポークスマンであるクリスティーナ・ナギーは、パリでの件についてEU議会の見解を表明しないことを発表した。

フランスで治安部隊が学生に対して取った対応についてどう考えているのか、というEUメディアの質問に、ナギーは「トルコで起こった事件を議会としても調査する必要があると我々は考た。それはフランスの件に関しても同様である。しかし、今のところ議会として言うことはない」と述べた。

トルコ・EU合同委員会のジョースト・ラゲンディジキ委員長は、「どの国であったとしても高校生という若者対する暴力行為を認めることは出来ない」と述べた。EUメディアに会見したラゲンディジキはパリでの出来事とトルコでの出来事は異なったものであると明確に示しながら次のように述べた。

「ヨーロッパではトルコの非常に悪いイメージがある。トルコに偏見を持ち、トルコは民主主義の国ではないと主張する人々は、3月6日にトルコの治安部隊が女性に対してとった厳しい対応の後、「ほら、我々が言っただろ。トルコには女性の権利も民主主義もないのさ」と批判をした。しかしヨーロッパにおけるフランスのイメージはトルコのそれとは全く異なったものである。フランスは人権を侵害する国だとは見なされていない。トルコはこの点でヨーロッパに対して力量を示す必要がある。そして、私はフランスの治安部隊が学生に取った措置は認められないし、憤慨している。」





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( 翻訳者:清水葉月 )
( 記事ID:20 )